大学付属の中高一貫校生でも内部進学できない⁉その理由と志望校対策法
「志望大学付属の中高一貫校に入学したから安心」
そのように考えて、中高一貫校へお子さんを入学させた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
大学の付属高校といっても、内部進学はそう簡単にいきません。
「入学した途端、勉強をしなくなった」
「テストで赤点をとってしまった」
といった場合、大学への内部進学は「黄信号」といえます。
急いで内部進学対策を始めましょう。
この記事では、
- 付属の中高一貫校に入学したものの、内部進学できない理由
- 内部進学できない場合どうなるのか?
- 内部進学対策の方法
についてご紹介します。
お子さんの内部進学で不安を感じている方は、参考にしてみてください。
大学付属の中高一貫校の内部進学率
通っている中高一貫校の内部進学率をご存じでしょうか?
付属の中高一貫校といっても、エスカレーター式で大学まで行ける内部進学者の割合は、実際それほど多くありません。
内部進学率が高いことで有名なのは、慶応義塾大学と早稲田大学です。
とくに慶応は、ほとんどの生徒が内部進学しています。
ほかにも首都圏の難関大学であるMARCH( 明治・青山学院・立教・中央・法政)は、内部進学率が高い傾向にあります。
とはいえほかの大学では、内部進学率が10%前後という学校もあり、付属の中高一貫校に入学したからといって、決して安泰とはいえないのです。
大学付属の中高一貫校生が内部進学できない理由
では、内部進学できないのは、どういった理由があるのでしょうか?
内部進学をするためには、いくつかの条件を満たさなければなりません。
その条件を満たせないのは、以下の2つのことが原因です。
出席日数が足りない
内部進学できない原因のひとつは、「出席日数が足りない」ためです。
学校によっては、内部進学にあたり、一定の欠席日数以下であることが条件となっている場合があります。
不登校になってしまった場合も、出席日数が影響して内部進学をあきらめなければならないことも。
遅刻や欠席は最小限にとどめ、健康的な生活を心がけなければなりません。
成績が基準に満たない
内部進学の条件は、大学によってさまざまです。
大きく分けると、3つのパターンがあります。
- 定期テストの成績
- 内部進学試験(内部推薦テスト)
- 1と2の併用
定期テストは高校3年間の成績の結果をもとに判断されます。
内部進学試験は系列の付属高校共通で行われる試験です。
これらの条件を満たせない場合は、内部進学がかなり難しくなります。
内部進学できたとしても、希望の学部には入れないという可能性もあります。
つまり、内部進学を考えている場合、学校内で行われる大きなテストはすべて気を抜くことはできないのです。
ただし、中には内部進学を獲得したうえで、ほかの大学の受験も許可している学校もあります。
他大学が不合格なら、内部進学できるという制度で、さらにレベルが上の大学を目指したい生徒にとっては有効な方法といえます。
中高一貫校生が内部進学できないとどうなる?
内部進学ができないとなると、そこから学習方法を変更しなければなりません。
では、どのような選択肢があるのでしょう?
3つご紹介します。
留年する
実は付属の中高一貫校は、進学校と比べ進級の基準が厳しい傾向があります。
そのため、留年率が高いのです。
赤点を繰り返しとってしまうような状況の場合、内部進学ができないだけでなく、留年してしまう可能性も。
その場合は、まずは留年しないための対策をとる必要があります。
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他大学に入学する
内部進学ができない場合、ほかの大学を受験しようと考えるお子さんもいます。
しかし、内部進学率の高い学校の場合、外部進学向けの学習が難しいことがあります。
そもそも学校側が、外部進学を想定していないのです。
外部進学を取り入れている学校でも、早い段階でどちらにするか決定し、それぞれの対策を開始します。
この場合外部進学をする理由は、内部進学よりもレベルが上の大学を受けるためや、内部進学にはない学部に入るため、というものが考えられます。
そのため、内部進学に落ちたから外部進学という進路変更の場合、学習方法をがらりと変えなければなりません。
浪人する
一説では、中高一貫校生の3~4割が浪人しているという話があります。
この場合は、家庭環境も大きく関わってきます。
浪人しても内部進学で行きたかった大学に合格できるかというと、それすらも分かりません。
希望の大学に受かるか分からないリスクを理解し、覚悟のうえで浪人という道を選ぶ必要があります。
1年後、笑っていられるかは自分自身の努力次第です。
内部進学が危険信号の中高一貫校生の対策法
このように、もともと内部進学を狙っている場合、その後の進路変更はかなり難しくなりそうです。
内部進学は大学受験に比べ、対策さえしっかりできれば難しいものではありません。
では現時点で内部進学が危うい場合、どのような対策をとっていけばよいのでしょうか?
学校の内部進学の条件を確認する
基本的に、内部進学は、定期テストの点数や学校の成績を基準にして決められます。
しかし中には、定期テストの成績だけでなく、外部資格(英検・TOEICなど)の取得や部活動を評価のひとつにする「特別選抜」を扱う学校もあります。
学校によって細かい条件が異なっている場合があるため、先生などにきいて確認しておきましょう。
定期テスト対策をする
内部進学を狙ううえで欠かせないのは、内申点に直結する定期テスト対策です。
学部によっては、特定の科目を重視する場合もあります。
早い段階で志望する学部が決められれば、その対策もできるでしょう。
定期テストは、一夜漬けの難しい英語・数学を中心に学習計画をたて、演習を繰り返すことが重要です。
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内部進学試験対策をする
内部進学試験(内部推薦テスト)は、定期テストと比べ実施回数が少ない割に、内部推薦の配点が高めに設定されている学校が多く、対策が必須です。
しかし学校によって、行われる回数や選考の割合などが異なるため、通っている学校に合わせた学習が必要になります。
自分自身で学習が難しい場合は、学校ごとに内部進学対策を個別に行っている塾へ通う方法も考えてみましょう。
まとめ
大学の付属中高一貫校に入学した時点で、多くのご家庭では内部進学を考えていることと思います。
ですが、必ずしも内部進学ができ、希望の学部へ入れるとは限りません。
内部進学は、定期テストや出席日数などを考慮して作られた内申点が大きく影響しています。
内部進学を狙う場合は、日ごろのテストをおろそかにせず、地道に頑張っていくしかありません。
しかし、
「自宅ではなかなか集中できない」
「勉強しても成績が上がらない」
「勉強の仕方が分からない」
といった悩みをもつお子さんは、内部進学できるか不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」では、付属大学へ内部進学を目指す中高一貫校生のために、内部進学対策を行っています。
もちろん中高一貫校で扱う教材に対応し、無駄のない効率的な学習で、確実に定期テストの成績をアップさせます。
さらに学校ごとに行われる内部進学試験対策も万全。
それぞれのお子さんに合った学習計画で、内部進学を目指します。
入塾説明会や120分の体験指導も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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