【大学受験】英語長文が苦手なのは2つの原因のせい⁉解決の裏ワザを紹介
大学受験英語の対策として、最も重要とされるのが英語長文の対策です。
実際、2022年度現在、大学入試共通テストの「英語」では、すべての問題が文章の読解となっています。
そんな英語長文に対して、苦手意識を持っている人もいるでしょう。
「単語や文法は覚えたのに、長文になるとさっぱり…」
という状況になっているのではないでしょうか。
今回は、そんな英語長文を苦手と感じる原因と、その原因を克服し、英語長文が得意になる方法を紹介していきます。
(※参考:令和4年度 本試験の問題|大学入試センター)
英語長文が解けない人の種類
英語長文が苦手な原因は、大きく2つに分けることができます。
一つは「時間」もう一つは「意味の理解」です。
それぞれ確認して、自分がどちらに当てはまるかを確認していきましょう。
時間が間に合わない
英語長文は、読んで字のごとく「長い」文章のため、読解が間に合わないことがあります。
制限時間に間に合わないと、問題を解くことすらできなくなります。
また、時間がないことに焦ってしまうと、誤読を招く危険性もあるでしょう。
しかし、大学入試の英語の試験は、文章量に対して、制限時間が短い場合があります。
たとえば、2022年度の共通テスト英語は、約6000語の文章に対して、「80分」という時間になっています。
単純計算なら、解く時間に30分使うと考えると、1分間に120語も読まなければならないということです。
英文の意味がわからない
英語長文を読んでいて、英文が頭に入ってこないという経験がある人もいるでしょう。
とくに難関大学の英語長文には、日本語に訳すのが難しい、または日本語にしても難しい内容のものが使われることがあります。
そういった「英文そのものの意味がわからない」事態が起こると、問題が解けなくなるのも当然です。
英語長文が理解できなくなると、英語そのものに対して苦手意識を持つおそれがあります。
英語を見るだけで「理解できないもの」という印象を覚え、避けるようになってしまうのです。
大学受験の英語長文を得意になる方法
以上から、英語長文の読解には、これらの原因を解決できる2つの能力が必要になることがわかるでしょう。
すなわち、「英語を速く読む力」と「英語を正確に読む力」です。
これらをそれぞれ、「速読力」と「読解力」と呼ぶことにします。
以下では、この2つの能力をつける方法を、それぞれ詳しく紹介していきます。
大学受験の英語長文を速く読む方法
まずは速読力の方です。
速読力については、英文そのものを速く読む練習と、「英語長文」という問題形式を利用して素早く内容を理解する方法の2つがあります。
現時点では何のことかわからないと思いますので、以下で詳しく紹介します。
音読を繰り返す
英文そのものを速く読む練習として、最も効果的なのは音読です。
とくに、ネイティブが口に出して読むのと同じスピードで音読できれば、大学受験のほとんどの長文問題には対処できるようになるでしょう。
長文問題集などに付属している音声などに合わせて音読してみましょう。
音読は一回すれば良いわけではありません。
目標は、1つの長文につき10回です。
解き終わった問題集や試験などの長文を使用しましょう。
わからない単語は推測する
もう一つ、英文そのもの速く読む練習として、わからない単語への対処を考えておくことが挙げられます。
英語が速く読めない原因の一つには、「わからない単語に出会うと困惑してしまう」というものがあります。
対策としては、もちろん語彙数を増やすことが考えられますが、すべての単語を覚えるのは不可能でしょう。
大学受験本番でも、わからない単語を使った文章が出題される可能性はあります。
そこで、わからない単語の意味を推測できるようにしましょう。
推測は、文脈や前後の言い換えなどが手掛かりになります。
日本語で考えてみましょう。
以下のような文章があったとします。
彼の放った諧謔なコメントに、一同は笑いにつつまれた。
私も彼のようなユーモアのある人間になりたいものだ。
「諧謔(かいぎゃく)」という、普段聞きなれない言葉の意味がわからなかった人もいるでしょう。
しかし、文章中のほかの表現から、意味を推測することは可能です。
まず「一同を笑いに包み込む」ことから、諧謔なコメントとは「何か面白いコメント」を指しているのではないかと考えられます。
また、諧謔なコメントをした彼に対して、「私」が「ユーモアのある」と評している部分にも注目しましょう。
この評価は、「諧謔」を「ユーモアのある」に言い換えていると考えられ、諧謔≒ユーモアという図式を描けます。
以上から、諧謔の意味を「面白い、ユーモアのある」だと推測できるのです。
実際、諧謔の意味は「こっけいみのある気のきいた言葉。しゃれや冗談。ユーモア。」となっています。(※)
同様の作業は、英語でも可能です。
わからない単語だけを凝視するのではなく、周りの文章を見て意味の推測をしてみましょう。
(※引用:goo 辞書)
問いを先に読む
一方、「英語長文」という問題形式を利用する方法の一つに、問いに目を通すというものがあります。
本文を読み始める前に問いの文章を読んで、どのような内容の英文かをある程度知ることができます。
たとえば、「マイクは午前11時にどこへ行ったか?」という問いがあったとしましょう。
この問いを見るだけで、少なくとも「マイクという登場人物がいる」「マイクは午後11時にどこかへ行く」という情報が得られます。
情報を得た状態と、何も知らない状態から英文を読むのでは、その理解度は異なってきます。
「何が問われているのか」を予め知っておくのです。
その場合、本文中の「午前11時のマイクの様子」を、読みながら意識することになるでしょう。
予め問いを知っておくことで、英文を読むだけでなく、効率良く問題を解くことが可能になります。
大学受験の英語長文を正確に読む方法
次に、英語長文を正確に読む力、すなわち読解力を上げる方法を紹介します。
英語長文の読解には、「単語・熟語」や「文法」の知識が不可欠です。
まずは、それらの基礎がしっかり頭に入っているかを確認しましょう。
そのうえで、以下で紹介する方法に取り組んでください。
英文解釈をする
英文解釈とは、SVOCを意識しながら読む作業を指します。
この作業ができなければ複雑な英文を読むのは難しくなりますが、英文解釈は学校の授業でも教わらないことがあります。。
そのため、英文解釈をできないまま英文に挑み、読めなくなってしまっている受験生が出てくるのです。
複雑な文章の英文解釈には、まず文章中の骨格となっているSVOCを発見する必要があります。
以下の文を解釈していきましょう。
He who runs after two hares will catch neither.
まず、この文章の骨格になっているSVOCを発見しましょう。
「He」がS(主語)、「catch」がV(動詞)、「neither」がO(目的語)です。
これらだけに注目すると、「人はどちらも捕まえられない」という骨格の意味が浮かび上がってきます。
骨格がわかったら、それにどのような肉付けがされているかを確認します。
上記の文なら、「who~hares」「will」が肉付けに当たるでしょう。
これらが骨格のどの部分に影響しているかを見つけます。
すると、「who~hares」が「He」、「will」が「catch」に影響していることがわかるでしょう。
日本語に訳すと「(2匹の兎を追う=who〜hares)人は、どちらも捕まえられない(だろう=will)」となり、意味がつかめます。
日本語のことわざにもある、「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。
この文章はこんな作業をしなくても読めたという人もいるかもしれません。
しかし、構文が複雑な文章だと、英文解釈が必須になります。
まずは簡単な文章から練習して、本番でも難なくできるようにしましょう。
段落ごとに読む
英語長文の内容を正確に理解するために、段落読みも重要になってきます。
段落読みとは、段落ごとに区切りながら、英文を読み進めていく方法です。
英語長文、とくに評論文では段落ごとに内容がわけられていることがあるため、その特性を利用します。
基本的には、1段落に1つの内容や主張が盛り込まれています。
そのような段落ごとの1つの主張を見つけていきましょう。
それぞれの段落の主張をはっきりさせることで、文章全体の主張も理解しやすくなります。
主張が顕著に現れている文章の特徴は、例えば以下の通りです。
- 段落の最初または最後の文章
- 逆説(but,howerverなど)の後にある文章
- 助動詞(canやshouldなど)が使われている文章
- 過去形ではなく現在形
とはいえ、最も強い主張がどこにあるかは英文によって異なります。
どの文章にあるかを探すよりは、全体的に何が言いたいのかなと考えながら読むのがおすすめです。
まとめ
英語長文は、受験生にとって避けては通れないにも関わらず、苦手意識を持たれる分野です。
逆に言えば、その長文が得意になれば、他の人と差をつけることができるということです。
「速読力」と「読解力」を鍛え、英語長文を得意になりましょう。
「個別指導塾WAYS」では、大学受験を目指しているけども英語長文が苦手な生徒に向けた指導を行っています。
「長文ができずに偏差値が40以下だった…」という生徒が、偏差値を跳ね上げています。
その理由は、「わかる」に留まらず、「できる」ようになるまで勉強をサポートしているからです。
今回紹介した長文の読み方も、実際に本番で実践できなければ意味がありません。
当塾では、そのような「実践できる」までを射程に入れた指導を行い、より直接的に成績や学力を上げることができるのです。
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