中高一貫校こそ中3の時期が大切?やるべきことと今からできるサポート
いよいよ中高一貫校に通わせて3年目に突入します。
お子さんも、学校での生活に慣れてきた頃でしょう。
中高一貫校生には高校受験がないため、中3でも受験に焦ることがなく、のどかな学校生活が送れます。
しかし、子供を自由にしてもよいか、不安になるかもしれません。
「高校受験がないからといって、このまま何でも大丈夫なの?」
「公立校に通う子に比べて、うちの子は何もしていない…?」
と考えることもあるでしょう。
そこで今回は、中高一貫校生が中3でやるべきことと、保護者からできるサポートについて紹介します。
せっかく中高一貫校に進学できたのですから、そのアドバンテージを損なわないよう、中3のうちからお子さんを助けてあげましょう。
中高一貫校の中3には何をさせるべき?
中高一貫校の中3には、公立校に比べ、気持ちや時間の面で余裕があります。
この余裕を、有意義に使うべきでしょう。
以下では、その余裕の有意義な使い方を、具体的に紹介していきます。
熱中できることを見つける
中学3年生は、多感な時期とされています。
そのような時期に、子どもは何か熱中できることを見つける傾向にあります。
受験がなく余裕がある中高一貫校生に、いろいろなことを試させてあげましょう。
勉強、スポーツ、趣味など、子どもが熱中できるものはさまざまです。
この時期に見つけた熱中できることが、将来の職業につながる可能性もあります。
生活習慣の見直し
中学校に通って3年にもなると、ある程度生活習慣が定まってくるでしょう。
しかし、部活動や宿題などによって、生活習慣が乱れた状態になっている人もいます。
乱れている可能性がある場合、健康的な生活習慣に矯正してあげましょう。
まず、睡眠時間。
米国睡眠学会では、13~18歳は、睡眠時間を8~10時間確保するのが最も健康的とされています。(※)
8〜10時間よりも極端に睡眠時間が少ない場合、就寝時間と起床時間を見直すべきです。
また、食生活にも注意を向けましょう。
毎日3食食べているか、栄養素は偏っていないかなど、健康的な食生活に関することを確認します。
中学の範囲の復習
高校からの勉強は、中学に比べて難易度が上がるとされています。
そのため、高校に進むにあたって、中学の範囲を完璧にしておく必要があるでしょう。
公立校に通う子は、高校受験があります。
その対策として、中学3年間の復習をすることになるでしょう。
しかし、中高一貫校生には受験がないため、積極的に復習をする理由を作るのが難しいでしょう。
そこで、保護者から復習の機会を与えてあげましょう。
大学受験対策
中学の範囲の復習と同時に、大学受験についても注意を払う必要があります。
大学受験を見据えて、中高一貫校に入学させた方もいるでしょう。
高校受験がない分、より大学に向けて一直線に目を向けることができます。
「あと3年以上もあるから早いのでは…?」と思うかもしれませんが、大学受験に向けて早いうちに始めることにはいくつかのメリットがあります。
以下の記事にその理由を解説しているので、あわせて参照してみてください。
中高一貫校生はいつから大学受験対策を始めればよいか
中高一貫校生の中3にできる学習サポート
中高一貫校生の中3が何をすべきか分かったと思います。
では、保護者から子どもにできる具体的なことは何でしょうか?
中学校の範囲の理解度の確認
前述の通り、中高一貫校生には、保護者から復習の機会を与える必要があります。
具体的には、中学で習った範囲を、お子さん自身に説明させてみてください。
自分で説明できたか否かで、中学校の範囲の理解度の確認が可能です。
説明できるようになるには、説明することが「なぜそうなっているのか」を理解している必要があります。
そのため、すらすらと説明できた場合は、中学校の範囲を丸暗記しているだけでなく、そうなる理屈まで把握していることになります。
理屈を理解できてはじめて、高校で習う範囲に応用できるようになるでしょう。
模試を受ける
理解度を客観的な数値で知りたい場合は、模試を受けるのも一つの手です。
模試では、偏差値という数値によって、中学の分野の理解度の計測が可能です。
たとえば、偏差値が50よりも低い場合、中学生の平均よりも理解度が低いと考えられます。
また模試では、全国の中学生の中の、現在の自分の学力もわかります。
自分が通っている学校内での順位しか見えなくなることがある中高一貫校生にはおすすめです。
目標を立てる
目標を立てることで、勉強へのモチベーションを高めましょう。
「自分が今何のために勉強しているのか」を理解させて、積極的に勉強する理由を作ってあげるのです。
具体的には、「○○大学合格」や「○○業界へ就職」などの、長期的な目標が望ましいでしょう。
お子さんと相談して、やりたいことに最も近くなる目標を考えます。
さらに、目標の設定は、上記の「熱中できること」とも関連してきます。
まず、現在熱中していることを基準に、目標を立てることが可能です。
反対に、設定した目標を達成するための手段が、熱中できることになる可能性もあります。
塾に通う
中学校の範囲の理解度が、目標達成のために必要とされる学力に追いついていない場合もあるでしょう。
その場合は、塾に通って、理解度を上げる必要があります。
ただ、一言に塾と言っても、それぞれで指導スタイルや対象としている生徒が異なっています。
具体的には、集団塾、予備校、個別指導塾などの違いです。
お子さんの現在の学力によって、通う塾の種類を変えなければなりません。
下記のうち、どちらがお子さんの現状に近いかを確認してから、通う塾を決めましょう。
予備校・集団塾
成績が比較的良く、中学範囲の内容が完璧にできている生徒は、予備校や集団塾に通うと良いでしょう。
予備校や集団塾では、学校の授業よりもさらに高度な内容を教えています。
そのため、学校の授業についていけて、それよりもさらに応用的な問題に取り組みたいという人のための塾といえるでしょう。
こういった塾は、最終的には最難関大合格をゴールとしていることがあります。
学校の授業だけでは合格が難しい大学を目標として掲げている人におすすめです。
個別指導塾
成績が比較的悪く、中学範囲の内容の理解が不十分に感じられる生徒は、個別指導塾に通うといいでしょう。
個別指導塾では、それぞれの生徒一人ひとりに寄り添って、苦手な部分を一つずつ克服していきます。
そのため、学校の授業についていけなかった生徒でも、どこが苦手なのかを把握して、理解度を上げることができるのです。
こういった塾では、学校のテストの点数を上げることをゴールとしている場合があります。
中高一貫校は、各学校ごとに使用する教材が異なっているため、集団指導によるテスト対策が難しくなっています。
しかし、個別指導塾でなら、それぞれの生徒が通っている学校にあわせた指導が可能なのです。
まとめ
中高一貫校生の中3は、公立校に比べて余裕のある時期です。
だからこそ、さまざまなことに挑戦できる時期でもあり、今後の人生で重要な時期といえます。
しかし、その重要性にはなかなか気づきにくいでしょう。
高校受験という一大イベントがないため、中3も今まで通りに過ごしてしまう生徒が複数います。
そこで、保護者の方からの積極的なはたらきかけが必要になってくるのです。
ぜひ、お子さんに有意義な中学3年を過ごさせてあげましょう。
中高一貫校専門個別指導塾WAYSは、中高一貫校生に特化した塾です。
「定期テストの点数が平均点を下回っている」
「偏差値が50未満」
などの中だるみしている生徒が、成績を跳ね上げています。
その理由は、圧倒的な指導時間にあります。
一コマ120分という長い学習時間で、着実に成績アップが可能です。
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