中高一貫校生が系列大学へ内部進学するための条件と対策法とは?
大学付属の中高一貫校生が内部進学を希望する場合、気を付けなければならないのが「内部進学の条件」です。
複数の中高一貫校では、系列大学へ進学することを考慮した学習カリキュラムが組まれています。
そのため、しっかり対策さえしていれば条件をクリアしやすく、通常の大学受験よりも希望が叶いやすい進学方法です。
しかし、内部進学の条件によっては、希望通りの学部に進学できない可能性もあります。
今回は、一般的な内部進学の条件と、条件を満たし、志望の学部へ進学するためにやるべきことをご紹介します。
内部進学のチャンスを必ずものにしたい!とお考えの方はぜひ参考にしてください。
中高一貫校生が系列大学へ内部進学するための条件
中高一貫校生が系列大学へ内部進学するための条件は、学校によって異なります。
ただし、どの学校も出席日数や科目ごとの単位など、一般的な評価基準以外にも、おおよそ共通する条件があります。
まずはその条件を確認してみましょう。
高校3年間の定期テストで一定以上の成績をとっている
ひとつ目は、高校3年間の定期テストの成績をもとに評価する方法です。
中間テスト・期末テストと複数回あるテストで、一定の成績をとる必要があります。
内部進学できる人数は、学校によってまちまちです。
ある程度の点をとっていれば問題なく進学できる場合もあれば、希望する学部が人気学部の場合、進学のためにかなり努力が必要なこともあります。
内部進学試験で一定以上の成績をとっている
すべての付属校が一斉に行う「内部進学試験」で、一定の成績をとることが内部進学の条件となっている中高一貫校もあります。
日本大学の「基礎学力選抜」では、全付属校で高1~高3の4月・高3の9月に「基礎学力到達度テスト」が行われ、高1を除いた3回のテスト結果で、推薦が決まります。
また、内部進学試験だけでなく定期テストも合わせて評価される場合もあります。
たとえば「青山学院高等部」では、高校3年間の成績と、高3で2回行われる学力テストの結果が判断材料となります。(※1)
(※1参考:卒業後の進路|青山学院高等部)
資格の取得や課外活動を積極的に行っている
英検やTOEICなど、外部の資格試験で一定の成績を収めることが条件の学校もあるようです。
「法政大学中学高等学校」では、高校3年間の成績のほか、英検2級の取得が条件となっており、ほかにTOEIC BridgeやTOEFLなどの基準も設けられています。(※2)
また、部活動や生徒会といった課外活動を推薦のポイントとして加算している学校もあります。
(※2:大学進学制度|法政大学中学高等学校)
卒業論文や小論文を提出する
一定の成績を収めるほかに、卒業論文や小論文の提出が必要な学校もあります。
たとえば、「立教池袋中学校・高等学校」の場合、卒業研究論文の評価が内部進学に反映されます。
この場合は、通常のテスト対策のほかに、論文対策も必要です。(※3)
他大学を受験しない
通常、中高一貫校生が系列大学の推薦資格を得る場合、ほかの大学の受験はできません。
ただし最近は系列大学への推薦資格を保持したまま、他大学の受験ができるようになったところもあります。
たとえば法政大学の付属校です。(※4)
ほかに、国公立大学のみ受験可能な場合や、系列大学にない学部へ進学希望の場合など、受験できる大学を指定されていることもあります。
厳しいと感じるかもしれませんが、付属の中高一貫校生にとっては、以前に比べ選択肢が広がったことになります。
(※4:大学進学制度|法政大学中学高等学校)
系列大学へ内部進学する条件を満たすための対策法
内部進学が一般入試よりも楽だとはいえ、一切対策をせずに希望の学部に進学するのは困難です。
では、ご紹介した内部進学の条件を満たすためには、何をするべきでしょうか?
行うべき対策法を5つご紹介します。
自分の学校の内部進学の条件を確認する
必要なのは、志望校の条件に合わせた対策をすることです。
まずは、自分の学校の内部進学の条件や何割の生徒が内部進学できるのかを確認してみましょう。
調べた情報をもとに、「現状の学力から考えて、内部進学が可能な位置にいるのか」「どの程度頑張ればよいのか」といったことが、判断できます。
欠席・遅刻をしない
内部進学するためには、欠席・遅刻の日数も重要です。
あまりにもこれらが多い場合、「何か問題があるのでは」と思われてしまう可能性があります。
学校によって、出席日数の規定があるため、不安な場合は確認してみるとよいでしょう。
可能な限り遅刻や欠席はせずに済むように、健康に気をつけて規則正しい生活を心がけましょう。
授業に集中する
定期テストに力を入れるためには、普段の授業も重要です。
ノートは、復習やテスト勉強をする際に見返してすぐに分かるように書くことがポイントです。
授業では、板書を写すだけでなく、先生の言った重要箇所を聞き漏らさないよう、ノートにメモをしたり教科書に書き込んだりしておきましょう。
予習・復習をしっかりすることで、さらに知識が定着しやすくなります。
定期テストに力を入れる
内部進学に失敗する原因の一つに、成績が挙げられます。
学年で何割以上の順位をキープする必要があるかは、学校によって異なりますが、どのような場合も、定期テスト対策は万全にしておく必要があります。
英検を取得する
資格の取得が条件となっている学校の場合は、英検やTOEICの勉強も必要です。
中高一貫校の中には、英語教育に力を入れている学校も多く、その一環で英検の受験を積極的にすすめている学校もあります。
英語は苦手だから…とあきらめずに、ぜひ受験してみましょう。
まとめ
中高一貫校生が系列大学への内部進学を希望する場合、さまざまな条件があります。
定期テストや内部進学試験の成績だけでなく、課外活動や資格の取得など、学校の勉強以外の活動も対象となる可能性があります。
ご紹介した対策法を実践し、学生生活を満喫しながら、志望校への切符を手に入れてください。
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