中高一貫校生は中学生のうちに模試を受けるべき!模試の活用法&「おすすめ模試」紹介

中高一貫校に通う中学生は、外部模試を受けるべきなのでしょうか。

外部模試を受験する最大のメリットは、自分の全国順位が判明することです。

もちろん、高校受験がない以上、全国順位を知る必要はないでしょう。

しかし、全国順位を知ることが、お子さんの勉強へのモチベーションにつながります。

さらに、模擬試験は、対策→本番→直しという流れをとることで、効果的な復習の機会にもなりえます。

外部の模試をひとつの良いきっかけとできるよう、お子さんを促してあげてください。

全国順位を知ることで世界が広がる

自分の立ち位置が理解でき、やるべきことが見える

外部模試は主に英数国の3科受験です(中学3年生対象模試のみ、理社が追加される場合があります)。

外部模試を受験することで、自分の全国順位を科目別に把握することができます。

中高一貫校内での定期考査で判明する校内順位は、あくまでも狭い世界のお話。

強力なライバルたちが全国に大勢いることを実感する、よい機会となるはずです。

オススメは「駿台中学生テスト」と「全国統一中学生テスト」

中学生用の模擬試験は、2つに大別できます。

公立の中学生向けの、高校受験を見据えた一般的なものと、中高一貫校生(難関高校を志望する公立の生徒を含む)向けの、ハイレベルなものです。

前者の模擬試験ですら通用しないことをお子さんにわかってもらう場合を除き、後者を受験するのが望ましいでしょう。

「駿台中学生テスト」(駿台)「全国中学生テスト」(東進)は、受験者の数が多く、信頼性の高い模擬試験なのでオススメです。

個人申し込みが可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

また、学校実施の「学力推移調査」(ベネッセ)「アドバンスト模試」(Z会)をおこなう学校もありますが、両者とも中高一貫校生向けの良模試です。

模擬試験を復習の機会にしよう

模擬試験を受けるメリットとして、全国順位を知ること以外にもう1つ、英数国(+理社)の復習になる、ということが挙げられます。

受験前と受験後の両方でしっかりと復習の機会を設けることで、学習内容の定着を図りましょう。

日々の学習の中に模試対策の時間をいれよう

まずは、模擬試験の受験前に各科目の復習をしましょう。

ホームページなどで要項を参照し、試験範囲を確認してください。

英数理社については、出題される単元が細かく書かれていることが多いので、苦手な単元を中心に勉強するとよいでしょう。

ただし、理社については、大学受験のことを考えるなら、選択科目として何をどこまで使うかわかりませんので、優先順位としては下がります。

ちなみに、国語については、「論説文」・「小説文」・「古文」といったように、ざっくりとした書き方になっていますので、単元に絞った勉強をするのが難しいかもしれません。やるとすれば、古典文法の復習くらいでしょうか。

なお、最優先すべきなのは、定期テスト対策です。

模擬試験の対策はあくまでプラスアルファ学習だということを忘れないようにしてください。

定期テスト対策として具体的に取り組むべきことは、次の記事で網羅的に紹介しています。

本番終了後、少なくとも数学だけでも復習しよう

受験当日、手元に問題と解答があるのなら、数学だけでも直しをしましょう。

記憶が新しいうちにやることが大切です。

余裕があるなら、並行して英語の復習もしましょう。

わからなかった文法事項や単語を中心に見直せば十分です。

この一手間をやるかどうかで、学習の定着度は大きく変わってきます。

答案が返却されたらしっかりと直しをしよう

さて、最も大事なのが、答案返却後の直しです。

これについては、全教科おこなってください。

記述問題の場合は、どこで減点されているかも確認しましょう。

直しをせずに受けっぱなしのままでは、次に同じ問題が出ても同じように失点することになります。

答えと解説を眺めて終わり、ではなく、自力で解けるようになるまで解き直しをするのが理想です。

失点の原因を分析しよう

定期テストでも同様ですが、失点の原因は以下の3つに分類できます。

①知識不足

②演習不足

③注意力不足

特に失点の多かった単元については丁寧に分析し、①・②の場合は早急に手当てをしましょう。

①であれば教科書や参考書、単語帳などでインプットのやり直し、②であれば問題集の周回が最適解です。

何をすればよいのかわからない場合は、学校や塾の先生に相談し、アドバイスを受けるようにしてください。

模擬試験に対する意識を変えるような働きかけを!

さて、模擬試験全般について、保護者の方ができるサポートについて解説します。

模擬試験の受験を促した方がよい状況3選

お子さんが次の3つのうち、いずれかの状況にあてはまっていれば、積極的に模擬試験の受験をすすめてください。

①学習習慣が身についておらず、成績が低迷している

②毎日の学習に変化がなく、中だるみになっている

③定期テストで中の上以上の成績がとれている

①・②は勉強するきっかけになる起爆剤になること、③は自分の立ち位置を知ってモチベーションにつなげることが狙いです。

なお、①の場合のみ、「駿台中学生テスト」や「全国統一中学生テスト」ではなく、公立中学生が多く受験する標準レベルの試験を受けてもかまいません。

標準的な内容すら定着しておらず、学習面における自分の立ち位置が相当厳しいことを、お子さんに実感してもらうためです。

対策と直しをするように声かけを!

中学受験の時は塾にやらされていたから勉強をしていました、という中高一貫校生は少なくありません。

決して自主的にやっていたわけではないのです。

特に、テスト直しをせずに放置するというケースが非常に多いので、試験前から試験後に至るまで、細かくサポートをしてあげてください。

①試験範囲の確認をして苦手単元の勉強をする

②成績返却後、偏差値や順位だけ確認して終わりにせず、直しをする

上記2点に取り組むよう、声かけをしてください。

模擬試験に対する意識を変えて成績アップに成功した実例

中学三年生の男子生徒の実例です。

この生徒は、中学一年生のときから模擬試験は受けっぱなし。

結果が返却されても、直しをせずに放置していました。

しかし、中学三年生で塾に通い始めてから、半ば強制的に模擬試験の直しをやらされるようになりました。

しかも単に模擬試験の解き直しをして終わりではなく、間違えた問題の類題演習まで行ったそうです。

間違えた問題に対するフォローを適切に行わなければ、次も同じように間違うでしょう。

最初は塾の先生に言われるがまま、直しと演習を行っていたようですが、高校生になってからは自ら積極的に取り組むようになりました。

解ける問題が増え、着実に実戦力を磨いて、成績も右肩上がりに伸びていったのです。

プロのサポートで模擬試験の機会を最大限に活かす!

日々の生活の中でそこまで丁寧な声かけはできないという保護者の方は多いでしょう。

そのような場合は、プロのサポートを受けることをオススメします。

プロに任せることで、対策→本番→復習という一連の流れの中で、学習内容が定着するまで伴走してもらうことが可能です。

合わせて、苦手分野にフォーカスした指導を受けることも期待できます。

WAYSに通う中高一貫校生が模試の成績アップ&有効活用した事例

ここからは、中高一貫校生専門の個別指導塾WAYSに通う生徒が、模試の成績アップにつながった事例や、模試の結果を有効活用したり、うまく目標に取り入れたりした事例を紹介します。

WAYSでは成績不振や学習の進め方に悩む生徒に対して、講師が寄り添って勉強法や学習計画の立て方についてアドバイスを行ってきました。

まずは定期テストの成績アップを目指し、その後は生徒の進路に合わせて、さらに高得点を目指したり、模試の受験へ進んだりといった目標を設定します。

中学段階から模試を受験する生徒も少なくありません。

本章では、WAYSで学習する中で模試を上手に活用した生徒の事例を、ピックアップして紹介します。

安田学園高校1年生:反復演習で平均点以下から英数得点&模試偏差値アップ

学校教材の反復演習で、学校のテストで英語と数学の点数が平均点以下だったところから、数学70点(平均46点)、英語69点(66点)までアップし、河合塾の全統模試の偏差値も上がった事例です。

この生徒は、学校からの課題が多く、1周こなすのにも苦労しており、消化不良状態でテストに臨んでいました。

WAYSでは、定期テスト対策として有効なのは学校教材の反復演習であると考えています。

定期テストは、学校が生徒に理解しておいてほしいと考えていることを出題します。

そのため、新たな問題集に手を出すのではなく、学校教材を繰り返し演習してもらい、間違えた問題やわからない問題を潰していくことに取り組みました。

その結果、定期テストの点数が上がり、全統模試でも数学が60から65、英語は53から61に偏差値アップに成功しました。

東京都市大学等々力中学校3年生:校内模試の有効活用で英語33→82点、数学31→62点

学校の課題や校内模試の反復演習に取り組んで、1学期中間テストでは英語33点、数学31点だったのが、2学期期末テストで英語82点、数学62点にアップした事例です。

元々、家庭学習の習慣がなく、テスト前に慌てて課題をこなしている状態だったため、成績が伸び悩んでいました。

そこでWAYSでは、学校教材と小テスト、校内模試の反復演習を行い、わからない問題は講師と論点を明確にしながら、一つずつ確実に解けるように指導。

間違えた問題は印を付け、テスト前までに3周は解き直せるように学習計画を立て、残りの時間を他の科目の学習に充てられるようにスケジュールを立てました。

次第にテスト期間中はスマートフォンを開かず勉強に集中する、といったルールを自分に課すようになりました。

結果として、成績アップにつながり、今後のテストや校内模試でも高得点を取ることを目標に学習を続けています。

攻玉社高校2年生:勉強法の迷子から成績アップで応用力を試す段階へ

学校教材の繰り返し学習で、英語が46点から56点、数学Ⅰが64点から78点、数学Aが51点から80点に大きく成績を伸ばした高校2年生の事例です。

入塾した時点では、効率の良い学習方法がわからず、勉強に苦労していました。

そこでWAYSが実践した学習方法は次の2点です。

  • 間違えた問題は解説を読んですぐにその場で解き直すこと
  • 問題集などに間違えた問題がわかるよう印を付け反復演習すること

中高一貫校では授業進度が速く、テスト範囲が広くなるため、間違えた問題に絞って徹底的に繰り返し演習を行い知識を定着させるのが、効率の良い学習です。

何度も問題を解いて、内容が理解できるようになったことで、大きく点数を伸ばすことに成功しました。

今後は定期テストの点数維持だけでなく、出題範囲が定まっておらず、応用力を求められる模試でも好成績が取れるように学習を継続しています。

プロに頼むなら中高一貫校生専門塾WAYSがオススメ!

中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、中高一貫校生専門の名の通り、中高一貫校特有のハイレベルな学習内容にも完全対応しています。

また、定期テスト対策として、試験範囲を3周する計画に沿って学習を進めるという取り組みをおこなっていますが、並行して模擬試験対策を効果的にいれることが可能です。

苦手分野をつぶし、学習内容を完全に定着させる。

模擬試験の学習効果を最大限に活用する一選択肢として、ぜひご検討ください。

下記のリンクより、お子さんの成績を伸ばすWAYSのノウハウの詳細をご覧になれます。

ご家庭での声かけの参考にしていただければ幸いです。

投稿者プロフィール

青木 ユウ
青木 ユウ
中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。

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