
大学進学を目指している高校生の中には「私立女子大の御三家」という言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
私立女子大の御三家とは、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学の3校を指す大学群の名称です。
本記事では、私立女子大の御三家の特徴や学部ごとの偏差値、学費などを紹介します。志望校選びに悩んでいる方はぜひお役立てください。
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私立女子大の御三家とは
私立女子大の御三家とは、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学の3校の総称です。
いずれも東京都内にキャンパスを構えており、創立から100年以上の歴史を誇ります。
津田塾大学の特徴
津田塾大学は1900年に津田梅子によって創立された女子大学です。
一人ひとりに目が行き届く少人数制の教育が特徴で、アットホームな雰囲気で授業を受けられます。
英語教育にも力を入れており「聞く・話す・読む・書く」の4技能を実践で使えるスキルを養成しています。
| 創立年 | 1900年 |
| キャンパス | 東京都小平市(小平キャンパス) 東京都渋谷区(千駄ヶ谷キャンパス) |
| 学部 | 学芸学部 総合政策学部 |
| 学部生徒数 (2023年5月1日現在) |
3126人 |
| 初年度納入金 ※2024年度 |
学芸学部:120~131万円 総合政策学部:128万円 |
参照:津田塾大学
津田塾大学の偏差値・倍率
津田塾大学の偏差値は52~66、倍率は1.40~2.63倍です。
募集人数の少ない総合政策学部の偏差値および倍率が高い傾向があります。
| 学部 | 偏差値 | 募集人数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
| 学芸学部 | 52~64 | 575人 | 3150人 | 2235人 | 1.40倍 |
| 総合政策学部 | 63~66 | 105人 | 827人 | 314人 | 2.63倍 |
| 合計 | 520人 | 3977人 | 2549人 | 1.56倍 | |
参照:津田塾大学「2023年度入試結果(学部)」
※受験者数と合格者数は、募集定員を「若干名」としている特別入試を除く
※本記事内の偏差値は全て株式会社ベネッセコーポレーション「マナビジョン」を参照
津田塾大学の主な就職先
津田塾大学の卒業生は清水建設や富士通、Amazonジャパンなどの有名企業に就職しています。
就職先の一例は以下の通りです。
| 主な就職先 |
| 清水建設 |
| 東急リバブル |
| アサヒ飲料 |
| ライオン |
| 富士通 |
| 三菱電機 |
| 三菱自動車工業 |
| サンリオ |
| 東北電力 |
| NTTドコモ |
| KDDI |
| ソフトバンク |
| 日本旅行 |
| 伊藤忠商事 |
| 丸紅 |
| 双日 |
| アマゾンジャパン |
| 日本銀行 |
| 日本放送協会 |
| 野村證券 |
東京女子大学の特徴
東京女子大学は、1918年にリベラルアーツカレッジとして創立された大学です。
リベラルアーツとは、物事を狭く深く学ぶのではなく、幅広く学び、実社会を生き抜くために必要な教養を身につける学問のことです。日本語では一般教養と訳されます。
キリスト教精神にもとづいた人格形成を行っており、世の中の人々に貢献できるような人材の育成に努めています。
| 創立年 | 1918年 |
| キャンパス所在地 | 東京都杉並区 |
| 学部 | 現代教養学部 |
| 学部生徒数 (2023年5月1日現在) |
3834人 |
| 初年度納入金 ※2024年度 |
現代教養学部:127万1500~135万1500円 |
参照:東京女子大学
東京女子大学の偏差値・倍率
東京女子大学はリベラルアーツ教育を行っているため、学部は現代教養学部の1つのみです。偏差値は53~64、倍率は1.93倍です。
| 学部 | 偏差値 | 募集人数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
| 現代教養学部 | 53~64 | 890人 | 7177人 | 3711人 | 1.93倍 |
| 合計 | 890人 | 7177人 | 3711人 | 1.93倍 | |
東京女子大学の主な就職先
東京女子大学の卒業生は、東京電力や伊藤忠商事、日本銀行などの有名企業に就職しています。
就職先の一例は以下の通りです。
| 就職先 |
| 東京電力 |
| 伊藤忠商事 |
| 日本政策投資銀行 |
| 日本銀行 |
| アクセンチュア |
| マイナビ |
| 三井不動産 |
| 日本航空 |
| 三菱UFJ銀行 |
| ENEOS |
| りそなグループ |
| ソフトバンク |
| デロイトトーマツコンサルティング |
| リクルート |
| 日本電気 |
| 第一生命 |
| 大和ハウス工業 |
| 共同通信社 |
| オリエンタルランド |
| ヤマト総研 |
参照:東京女子大学「2020~2022年度の卒業生の主な就職先」
日本女子大学の特徴
日本女子大学は日本で初めての組織的な女子高等教育機関である「日本女子大学校」を前身とする大学です。
創立当初は、男女不平等であり、女子を対象とした高等教育の理解も低い時代でしたが、女性が社会で活躍するために必要な思考力や実践力を養成し続け今日に至ります。
| 創立年 | 1901年 |
| キャンパス | 目白キャンパス(東京都文京区) |
| 学部 | 家政学部 文学部 人間社会学部 理学部 国際文化学部 建築デザイン学部 |
| 学部生徒数 (2023年5月1日現在) |
6197人 |
| 初年度納入金 ※2024年度 |
家政学部:129万860~154万2930円 文学部:129万860円 人間社会学部:129万860~129万2260円 理学部:159万2660~160万6860円 国際文化学部:134万860円 建築デザイン学部:155万5860円 |
参照:日本女子大学
日本女子大学の偏差値・倍率
日本女子大学の偏差値は52~66、倍率は1.97~3.24倍です。
| 学部 | 偏差値 | 募集人数 | 受験者数 | 合格者数※ | 倍率 |
| 家政学部 | 59~65 | 447人 | 2518人 | 945人 | 2.66倍 |
| 文学部 | 59~63 | 377人 | 3417人 | 1726人 | 1.97倍 |
| 人間社会学部 | 58~66 | 354人 | 2590人 | 1187人 | 2.18倍 |
| 理学部 | 52~57 | 189人 | 1266人 | 635人 | 1.99倍 |
| 国際文化学部 | 61~66 | 121人 | 1266人 | 390人 | 3.24倍 |
| 合計 | 1518人 | 1万917人 | 4883人 | 2.23倍 | |
日本女子大学の主な就職先
日本女子大学の卒業生は、WOWOWや産経新聞社、キーエンスなどの有名企業に就職しています。
就職先の一例は以下の通りです。
| 就職先 |
| WOWOW |
| 産経新聞社 |
| 三井倉庫 |
| 国際協力銀行 |
| 東京海上日動火災保険 |
| 日本生命 |
| りそな銀行 |
| 東急コミュニティー |
| 森トラスト |
| 東急リバブル |
| 清水建設 |
| 日産自動車 |
| トランスコスモス |
| サントリーホールディングス |
| 良品計画 |
| 丸井 |
| 日本銀行 |
| ソニー |
| 電通国際情報サービス |
| キーエンス |
まとめ|私立女子大の御三家について解説しました
私立女子大の御三家である津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学の3校は、偏差値50台で入学できる学部もあり、有名企業に就職している学生も多いのが魅力です。
気になる学校があれば、オープンキャンパスに参加して、実際の雰囲気を感じてみるとよいでしょう。
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