【英語】大学受験のリスニング対策の対策法とは!?塾講師がコツを紹介
大学受験英語において、重要な分野の一つが「リスニング」です。
とくに最近はリスニングの能力も重視されてきています。
従来のリーディング能力に加え、「スピーキング」「ライティング」そして「リスニング」の必要性の高まりがあると考えられます。
実際、共通テストでは、英語の配点のうち、「リスニング」が半分を占めています。
また、学校の定期テストでも、20点分ほどのリスニングが出題されることがあります。
英文を聴くなどの方法がありますが、ただ漫然と聞いているだけではあまり意味がありません。
とはいえ、リスニングはどのような対策をしたらいいのかがわかりにくい分野だと思います。
中には、リスニングに関しては「なんかノリでイケるでしょ」と軽くとらえてる人もいると思います。
そのため、この機会にリスニングの対策について書いてみたいと思います。
リスニング対策に何を使うのか
まず、リスニングの教材ですが、とくにこれでなければダメ、というものはありません。
以下で紹介する教材の中から、自分の目的に合ったものを選び、繰り返し聞きましょう。
当然、一つに絞る必要もなく、目的が変わるごとに使う教材を変えていきます。
教科書の音声
最も手軽なのは、学校で使用している教科書の音声です。
付属するCDや、ネット上でのダウンロードで、一刻も早く入手しましょう。
教科書の音声は、授業で親しんだ文章が読まれたものです。
読み慣れた文章を音声で聞くことで、徐々にリスニングに慣れていきます。
したがって、リスニングが苦手で、まずは簡単なものから始めたいという人におすすめの教材です。
単語帳の音声
単語帳には、音声が付属していることがあります。
付属CDやダウンロードコンテンツに加えて、別売りのCDという形態をとっていることもあります。
自分が持っている単語帳が、どの媒体で音声を聞けるか確認しましょう。
単語帳の音声は、主に単語の正しい発音を学ぶために使用します。
正しい発音を知っておくと、リスニングでの聞き間違いを減らすことが可能です。
したがって、リスニングを始めるにあたって、聞き間違いをなくしたいという人におすすめの教材です。
参考書・問題集の音声
参考書や問題集、とくに長文問題集には、音声が付属していることがあります。
読み終わった長文を、音声として聞く際に使用しましょう。
問題集の音声は、レベルが高いことがあります。
長文を扱うともなると、その分量だけでなく、内容も高度になります。
したがって、リスニングをある程度できるようになったという人におすすめです。
NHKテキスト
NHKによる英語講座は、中高生に限らず、幅広い年齢層が使用しています。
ラジオのほかに、ネット配信やダウンロードコンテンツもあります。
初学者にもわかりやすい作りがされているだけでなく、「基礎」「実用」などレベルがあるのが特徴です。
また、「英文法」「日常会話」など、分野ごとの講座もあります。
したがってリスニングの初学者で、さまざまな文章に触れたいという人におすすめです。
英検のリスニング
英検では、リスニングの問題が出題されます。
「1級」「準1級」「2級」など、レベルごとの問題がネットで閲覧できるほか、数年前のものも含めた過去問も売られています。
英語の学力を専門的に測る試験であるため、実践的な問題といえるでしょう。
とくに「準1級」以上は、大学入試よりも難しいとされる問題も出題されます。
したがって、ほかの教材をやり終えた後、リスニングの数をこなしたいという人におすすめです。
英文が音声として流れるものであれば、教科書の英文、基礎英語なんでも構いません。
単語帳の単語や例文を読み上げる別売りのCDや、問題集に付属しているダウンロードコンテンツなども、一例として挙げられます。
リスニングの訓練法
シャドーイング
リスニングにおいては、英文を聴いて訳せることが重要だと考えている人もいるでしょう。
たしかに、流れてきた英文を訳せることは重要なのですが、リスニングの訓練をする上でのポイントはシャドーイング(追い読み)です。
英文をそのまま理解するのが良いとよく言われてますが、最初からそんなことが出来るわけないので、まずは流れてきた英文を追って読めるかを試してみてください。
CDなどであれば1文ごとに停止して確認することが出来るので効果的です。
テスト対策に関して
リスニングは耳で慣れるものなので出来る限り毎日聴いた方が良いのですが、そう毎日リスニングの練習ばかり出来ないと思います。
そのため、テスト対策としてリスニング対策をする場合は、
集中的に1週間などまとめてやった方が効果的です。
集中的にやって、耳を英語に慣れさせると本番で聞き取れるようになるでしょう。
さまざまな形式に触れておく
リスニングは、単に音声を聞き取れただけでは正解できない問題もあります。
「計算問題」「要約」などは、聞き取りからさらに一歩進める必要があるのです。
こうした問題にも対応できるように、さまざまな形式の問題に触れておく必要があります。
おすすめなのは、共通テストの過去問を使うことです。
共通テストのリスニングは、出題される形式が変わることがあります。
センター試験時代のものまで目を通し、複数の形式の問題に触れておきましょう。
ディクテーション
音声にある程度慣れてきたら、その音声で読まれた英文を書きとる「ディクテーション」を行ってみましょう。
音声を書きとることで、自分がどの程度音声を聞き取れたかが、一目でわかります。
重要なのは、ディクテーションの作業を通して、どのような発音を聞き取るのが苦手かをチェックすることです。
書き取れなかった部分が、実際にどのように読まれているかを確認しましょう。
これにより、リスニングの苦手がわかります。
初見の文章の書き取りが難しいと感じた場合、聞きなれた音声を書きとることから始めるのがおすすめです。
リスニングを実際に解くときの対策
リスニングを解く前の事前準備
リスニングをする前に問題の英文が流れる前に設問や選択肢を一通り目を通しておきましょう。
選択肢に目を通しておくと何に着目して聴くべきなのか推測することが出来たりします。
事前に設問に目を通す人と通さない人では大きな差が出るので、リスニングが始まるまでや説明をしている間に、設問には必ず目を通しましょう。
すべての意味を理解しようとしない
実際に音声を聞く際、流れている音声の意味をすべて理解しようとする人がいます。
しかし、スピードが早くなると、意味がわからない、またはそもそも聞き取ることができない文が出てくるでしょう。
その場合、すべて聞き取ろうとする人はパニックに陥ってしまい、それ以降の音声を聞き取れなくなる恐れがあります。
そこで、すべて聞き取ろうとするのではなく、重要な部分を特に集中して聞くようにしましょう。
重要な部分とは、事前準備で推測したことや、話し手が最も伝えたいことなどを指します。
最も伝えたいことは、たとえば「逆説」の後、具体的な数字、言い方が強くなっている部分などに現れます。
まとめ
リスニングはあまり自分では対策が出来ないと思い、苦手なままにしている人を見かけます。
しかし、リスニングはコツを掴めば、ある程度対応することはできます。
ただ、大切なのは普段の英語に対する取り組み方です。
たとえば、学校の授業で単語の発音などを確認しているかなどの細かい部分です。
また、学校で先生が教科書の本文を読んだり、CDで流したりするときに、自主的に追い読みの練習などができます。
学生の皆さんはほぼ毎日英語に触れる機会があるので、それを有効に使わない手はないです。
音読などをする時に発音などを気にするだけでも変わると思います。
リスニングも訓練や対策は出来るのです。
ぜひ、リスニングが苦手という人は上記の方法を継続的に実践してみてください。
そうすれば、予想以上にリスニングの英文が聴き取れるようになるはずです。
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