【大学受験】英語長文はいつからがベスト?長文対策の基本ステップ
大学入試の英語で、重視される分野の一つに「長文」があります。
実際、大学入試共通テスト「英語」も、直接知識を問うのではなく、文章の読解が必要な長文問題から構成されています(※)。
英語長文の対策は、受験対策には必須なのです。
そんな中で、英語長文の対策をいつから始めるべきか迷う人もいるでしょう。
「早めに始めた方が有利になる?」
「今すぐにでも始めるべき?」
など、疑問を持つかもしれません。
実は、英語長文には対策を始めるべきタイミングが存在します。
むしろ、タイミングを誤ってしまうと、勉強の効率が悪くなってしまうおそれもあるのです。
そこで今回は、英語長文の特徴を確認しつつ、それを踏まえた対策の正しい開始タイミングについて紹介します。。
対策をこれから始めようとしている人だけでなく、英語長文に詰まっている人も、参照してみてください。
(※参考:令和4年度 本試験の問題|独立行政法人大学入試センター)
大学受験の英語の長文の特徴
タイミングを紹介する前に、まずは英語長文の特徴を押さえましょう。
特徴を知っておくことで、後述するタイミングがなぜ正しいのかを理解できます。
また、タイミングだけでなく、対策の方針を立てるのも可能になります。
英語長文の特徴を理解するのは、タイミングと方法を知れる、まさに一石二鳥な作業なのです。
基礎がわかっていないと読めない
長文は、英語学習の集大成と言えます。
授業などで習う単語や文法の知識を、総動員する必要があるからです。
単語や文法などの基礎の理解は、文章を読むうえで不可欠です。
意味や語順のルールがわからなければ、文章の正しい意味をつかむことはできないでしょう。
単語や文法が基礎であり、英語長文は応用となります。
速読が求められる
英語長文は、単に文章の意味がわかればよいというわけではありません。
長文の試験には、制限時間が設けられているからです。
そのため、英語を素早く読む「速読」の能力も必要なのです。
「応用」である長文では、基礎を知っているだけではなく、それをどのように使うかが求められます。
「基礎をうまく動員して、どれだけ早く意味を読み取るか」を問われるのが速読なのです。
問題を解く場合は熟読も必要
速読の能力というと、英文をどれだけ目で早く追えるかの能力と勘違いする人がいます。
しかし、英語長文には、その内容を問う設問があります。
速度だけを重視した雑な読み方では、設問を誤答してしまうでしょう。
とくに、細かい内容が問われる場合、文章のおおまかな意味だけでなく、ニュアンスまで理解していなければなりません。
形容詞や副詞などの細かいニュアンスに注目した熟読も重要なのです。
大学受験の英語の長文はいつから始める?
英語長文の特徴として「基礎の理解」「速読」「熟読」の3つが必要であることを示しました。
ここから言えるのは、英語長文は、この3つが可能になった時期に始めるべき、ということでしょう。
そして、3つが可能になる時期とは、単語、文法の学習を完璧に終えた時期です。
基礎となる単語と文法、それに伴う短文(ex:文法学習での例文)の読解の練習が済んだ状態を指します。
しかし、このような時期に至るには、時間がかかってしまいます。
単語を完璧にしようとしたとき、複数の単語帳、果ては辞書の単語の全てを覚えなければならないでしょう。
もちろんそれでは、いつまでたっても英語長文の対策を始めることができなくなるでしょう。
そのため、現実的には、基礎の学習を「完全に」ではなく、「ある程度」終わった時期こそ、長文を始める時期としておすすめです。
たとえば、単語帳や文法の参考書をそれぞれ一冊読み終わった時期が相当するでしょう。
とはいえ、最終的には、基礎を完璧にした状態で受験に挑むべきです。
「集大成である長文に、基礎がないまま挑んでも大丈夫なの?」と不安に感じる人もいるかもしれません。
実は、「ある程度」から英語長文の学習に取り組んでも、「完璧」に近づくことは可能なのです。
以下で、その理由を示していきます。
理由①自分の基礎がどの程度身についているかを確認できるから
長文問題を解く際には、基礎の理解が重要であることは指摘しました。
逆に言えば、長文問題で詰まってしまった場合、「何かしらの基礎が身についていない可能性がある」ことがわかるということです。
長文を解くことを通して、基礎の身に付き具合を計ることができるのです。
だからこそ、「ある程度」で始めても問題ないといえます。
一区切りついた基礎の中から、自分が習得できていなかった部分を発見できるからです。
長文という作業を通して、「ある程度」から「完全」に近づいていきましょう。
理由②長文を解いて基礎を補えるから
また、長文には、「ある程度」の基礎学習の際には知らなかった、新たな基礎が潜んでいる場合があります。
たとえば、単語帳には載っていなかった単語が、英語長文に登場した場合を考えてみましょう。
問題を解いている時点ではわからないかもしれませんが、解答解説を見る際に、その単語の意味を新たに知ることは可能です。
解き終わった際の解答解説の熟読が、新たな基礎の発見に繋がります。
この作業により、単語帳や参考書を何冊もやらなくて済むのです。
理由③速読と熟読は実際に解いていかないと成長しないから
長文読解においては、速読と熟読の習得が不可欠でした。
とはいえ、これらは基礎と異なり、実践を通してしか習得ができません。
基礎の学習で例文を読むことと、複数の文章が合わさった長文における速読や熟読は異なっているからです。
そのため、完全に速読や熟読が完全にはできない状態でも、長文に挑む必要があります。
長文学習のはじめは時間内に終わらなくても、問題をどれだけ間違えてもかまいません。
重要なのは、解き終わった後に、「なぜ読めなかった/解けなかったのか」を考えることです。
この振り返りによって、速読や熟読ができない原因を探ります。
「単語の意味を思い出すのが遅い」「複雑な構文が使われていたら迷う」など、その原因は人によって異なります。
解くたびに原因を発見&解決していきましょう。
まとめ
長文は、「基礎」「速読」「熟読」の3つを完璧にして、はじめて高得点を狙えます。
しかし、これらを完璧にしてからでは、大学受験本番に間に合わない危険性があります。
そこで、基礎の学習、速読や熟読を鍛えるのを、一旦中断しましょう。
長文を通してでも、むしろ長文によってこそ、それらを完璧に近づけられるからです。
重要なのは、間違いを恐れないことです。
長文問題で間違えることを恐れて慎重になりすぎても、学習が進まなくなるだけでしょう。
英語に限らず、大学受験では、このような大胆さも必要になることがあります。
中高一貫校生専門塾個別指導塾WAYSでは、英語長文を初めとした、勉強が苦手な人でも安心な塾です。
学習状況や成績を週1でチェックするため、「基礎をどの程度習得しているか」を把握することが可能です。
また、その習得度をもとに、生徒それぞれが長文を始めるべきタイミングの判断を、大学受験に精通したプロが行います。
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