高校数学の問題集・チャート式について
チャート式とは
高校数学で1,2位を争う使用率を誇る問題集にチャート式があります。
チャート式は多くの問題のパターンが網羅的に書かれているだけでなく、問題の難易度5段階で分かれているために、自分が出来るレベルから優先的に問題を解くなどといったことも可能です。また、問題の解説だけでなく、定理などの説明もそれなりに丁寧に書いているので、最悪教科書や先生の説明が分からないといった場合はチャート式で自習すればある程度何とかなるという最後の砦としても使えます。
受験用の問題集として使われるだけでなく、学校で配布されることも多いチャート式ですが、「分厚くて大変そう」、「問題数が多くて何をやればいいか分からない」と言った人も多いようです。
チャート式の色とレベル
チャート式と言っても、白チャート、黄チャート、青チャート、赤チャートと4つのレベルがあり、順々に難しくなっていきます。白チャートが一番簡単で赤チャートが一番難しい、といった具合です。今回は白チャート、及び黄チャートの説明を簡単にします。既にチャートを持っている人は自分がやっているチャートのレベル、これからチャート式を買う人は色を確認して下さい。自分の実力や自分の目標と全く合わないものをやっても効率が非常に悪いです。
ちなみに問題集の難易度レベルで言うと
白チャート:教科書の例レベル~センターの簡単な問題
黄チャート:教科書の例題レベル~簡単な入試問題レベル
青チャート:教科書の標準問題レベル~難関入試問題レベル
赤チャート:センターの簡単なレベル~超難関入試問題レベル
と言った感じです。教科書レベルの問題をやりたいのに青チャートや赤チャートをやるのは無謀ですし、ある程度数学に自信がありバリバリ大学受験用の数学を解けるようになりたいのに白チャートを使っても意味がありません。まずは、自分のレベルや目標に合わせて必要なものを選びましょう。
チャート式のメリット:
チャート式は典型的な「網羅的な問題集」です。網羅的というのは様々なパターンの問題が網羅されている、ということです。様々な定理の使い方など問題パターンを出来るので、全部解くことが出来るようになれば、授業や入試で出る問題のパターンをおおよそ押さえることが出来ます。
様々なパターンの問題と解法が載っているために、参考書としても有用です。
また、レベル順に分かれているために、自分にあったレベルのものを選べるというのも良い点です。
チャート式のデメリット:
問題が網羅的に載っているということは、問題のパターンそのものが非常に多い為に、中間、期末など時間が限られている定期テスト対策のために全ての問題を解くというのはかなりの負担になります。全ての問題を解く根性があるか、きちんと取捨選択をする事が出来ないと大変なことになるでしょう。
また、チャート式は様々な数学分野を横断したような問題はあまり載っていません。そのような問題を解きたい場合は大学への数学一対一対応や赤本に載っている大学試験の過去問をやることをオススメします。
Focus Goldとの比較
網羅式問題集での定番問題集として、Focus Goldというものがあります。どちらの方が良いかお悩みの方もいると思いますので、簡単に違いを説明したいと思います。
Focus Goldは白チャートに載っているような教科書レベルの問題から、青チャートより難しいレベルまで幅広い難易度の問題が取り入れられています。
そういう意味では、Focus Goldを1冊で問題パターン、難易度全てをカバーすることが出来ます。
このように書くと「なんだ、Focus Goldの方がいいじゃん」となりそうですが、問題パターンの選別だけでなく、難易度も自分にあったものを一々選ばなくてはいけないので、チャート式よりも取捨選択をきちんとする必要があるため、使う人を選ぶでしょう。
まとめ
チャート式は網羅的な問題集のため、様々な問題を解きたい場合のみならず、参考書としても有用です。レベル別で色が異なるので、チャート式を買う際は自分のレベルや目的に合わせて買いましょう。
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