中高一貫校の知っておくべき特徴!とそのメリット・デメリット【私立・公立】
中高一貫校の特徴ごとにメリット、デメリットをまとめました。
学校ごとに特色は異なりますが、多くの中高一貫校に共通している点を挙げています。
中学受験を検討している人は,学校選びの参考にしてください。
すでに中高一貫校に通っている人は,デメリットをさけつつ、メリットを最大限に利用していきましょう。
中高一貫校のメリット
はじめに,中高一貫校のメリットを見ていきましょう。
ゆとりある中高生活がおくれる
中高一貫校に入学すれば,外部進学を望まない限り,高校受験がありません。
高校受験がある公立校の生徒に比べて,大学受験まで受験をあまり意識せず、部活をはじめ様々なことに没頭できる点は,中高一貫校のメリットです。
学校によっては長期~短期の留学制度があったり、課外活動に力を入れていたり、大学さながらに卒業論文を書かせたり、部活動に力を入れていたりします。
学校以外でもバンドをやったり、ボランティアなどに励む時間がたっぷりあります。
中学入試である程度学力が揃っている
多くの中高一貫校には,中学入試によって、入学時点で同程度の学力の生徒が集まっています。
生徒の学力にばらつきが少ないため、生徒全体の学力に合わせた授業であっても,公立校にくらべてレベルの高い授業が可能です。
先生にとっては授業がやりやすく,生徒にとってはちょうど良い難易度の授業によって効率的に学力を伸ばしていける点が中高一貫校のメリットです。
スピーディーな授業
同じレベルの生徒を集めて授業しているため、公立中・公立高よりも速いスピードで授業を進めることが出来ます。
中学入試で中学範囲レベルまで学習済みの生徒が多いのも、スピーディーな授業につながるポイントです。
また、中高一貫校では、中高を3年ずつに区切らず,入学から卒業までの6年間を自由な区切りで授業計画を立てており、効率的な科目履修を可能にしています。
そのため、多くの中高一貫校では中学範囲2年、高校範囲3年、大学受験1年の2・3・1年制をとっています。
質、レベルの高い授業
公立校に比べて学力の高い生徒に相応な内容の授業をする必要があるため、多くの中高一貫校は,先生の採用・育成にも力を入れています。
私立の中高一貫校では,先生を学校ごとに採用していることもあり、それぞれの校風に合った質の高い先生がそろっています。
また、2・3・1年制のような6年間の一貫教育のため、6年間を見据えた、教科ごと連携の取れたカリキュラムの授業を受けられます。
大学合格実績が良い
ここまで紹介してきた,
・学力の一致により効率的に学習できる
・質の高い先生による難易度の高い授業を受けられる
・大学受験勉強を取り入れたカリキュラムを組んでいる
などの要因から,大学合格実績が良い点も,中高一貫校のメリットです。
中高一貫校の定期テストで良い成績、順位をキープしていれば、学校の合格実績通りの受験結果を期待できます。
大学への推薦が豊富
早慶やMARCH、日東駒専などの私立大学の付属中高一貫校では,外部生用の大学受験を受けずに大学に進学できます。
また、一部の学校では,卒業生の活躍や学校の実績の成果として,指定校推薦の枠が充実しています。
受験勉強を避けたい中高一貫校生は,日々の勉強にメリハリを付けて好成績を継続することにより,大学進学の切符を勝ち取ってください。
なお、家で勉強できない、自分ではやり方がわからない場合は、個別指導塾WAYSの『定期テスト対策コース』で勉強のやり方を教えてもらうのも良いでしょう。
中間一貫校の学校教材に対応している指導力の高さに定評があります。
独自の文化、雰囲気がある
中高一貫校には,それぞれの伝統によって培われた独特な文化があり,学校の年間の伝統行事だけでなく生徒の活動や生活態度にも表れています。
中高一貫校で6年間を過ごす生徒にも、独特の文化や雰囲気が浸透します。
そのため,卒業後でも中高一貫校らしさが残る傾向にあるのです。
中高一貫校らしさが「この学校でしか学べないこと」につながり、それぞれの学校の魅力になっています。
深い友人関係が築ける
中高一貫校で6年間過ごす中で、クラス、部活動の友達と深い友人関係が築けます。
社会人になっても頻繁に連絡を取り合えるような、深い付き合いの友達ができるでしょう。
5個上の先輩と話せる機会がある
中学生と高校生が同じ校舎で生活しているため、中学1年生が高校3年生と接触する機会があります。
高校生と頻繁に接触することにより,中学生のうちから様々な学びを得られるでしょう。
一部の公立中学校のように,中学生で荒れることは少ない傾向があります。
中高一貫校のデメリット
ここまで様々な中高一貫校のメリットを紹介してきましたが,メリットだけでなくデメリットもあります。
ここからは,中高一貫校のデメリットを紹介します。
学力差による中だるみや落ちこぼれ
学力差が少なく,効率的に学力を上げていける点をメリットとして紹介しましたが,それは入学直後から中学2,3年生くらいまでです。
高校入試がないため,中高の6年間の内に学力差が開き、一部の生徒は落ちこぼれしまう場合があります。
中高一貫校側も,落ちこぼれ対策として「学力によるクラス分け」「補習」「再テスト」など,様々な施策を設けています。
しかし、それでもハイスピード、ハイレベルな授業についていけないことがあり、高校に上がれない生徒や、高校で留年する生徒が出てしまいます。
その場合、外部の高校入試を受けて,自分にあった授業レベル、スピードの高校に入り直すのも選択肢のひとつです。
なお、中だるみや落ちこぼれ対策として「学習塾に通う」という選択肢もあります。
個別指導塾WAYSの『定期テスト対策コース』では,公立校と異なる中間一貫校の授業に合わせた定期テスト対策を行っています。
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授業が先生の専門、趣味などに依存する
先生が指導要領に沿う必要がない点も,中高一貫校のデメリットにつながるおそれがあります。
公立のように指導要領に沿った授業を行わず、先生の専門分野や研究領域を授業に取り上げることがあるからです。
選択の授業なら取らなければよいのですが、必修の授業でマニアックな内容の授業をされた場合,生徒の負担になるでしょう。
定期テストが難しい
公立校に比べて,中高一貫校は授業のレベルが高くスピードも速いため,定期テストの内容が広範囲かつ高難度です。
とくに,主要科目の英語や数学は,一度つまずくと盛り返すのに時間がかかります。
そのため、中高一貫校では常に成績をキープし、授業についていくことを求められます。
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6年間人脈が広がらない
中高一貫校には,高校からの生徒募集を行わない完全型中高一貫校が存在します。
完全型中高一貫校に進学した場合、6年間生徒の入れ替えがほとんどなく,学校での人脈が広がりません。
とはいえ、塾や習い事,他校の文化祭などでつながりを拡げれば,人脈を広げることが可能です。
学生のうちから人脈を広げる積極性を求められる点は,中高一貫校のデメリットになり得ます。
中学3年生でリーダーシップを発揮できない
大半の部活動のトップは高2か高3で、中学3年生では部活を仕切ることができません。
ただ、部員が多い部活は中学部、高校部で分かれているところもあるので、部活によっては中3で仕切ることが出来ます。
公立中学校に進学した小学校の友達と疎遠になる
小学校の時によく遊んでいた地元の公立中学校の友達など,中高一貫校に入学する前の友達と会う頻度が下がるため、小学校の同窓会などに参加しづらくなるかもしれません。
中学受験組が多ければよいのですが、公立中学校組が多数で固まっていれば,入りづらく感じることがあるでしょう。
その傾向は,成人式でも同様です。
一部の地域の場合,中学受験組は,成人式が終わった後に中高一貫校の友達で集まるのが通例です。
通学に時間が掛かる
自宅の近くの学校に通う生徒を除いて,中高一貫校に通う多くの生徒は,電車やバスで通学をすることになります。
毎日の移動時間が長いため,メリハリのある生活を送るには,移動時間を無駄にせずうまく活用していくことが大切です。
最後に
中高一貫校の特徴のメリット・デメリットを挙げていきましたが、その多くがメリット・デメリット表裏一体のものです。
特徴を踏まえたうえで、中高一貫校生活をどう過ごすかが重要になるでしょう。
なお,中高一貫校のデメリットをカバーするには,塾に通うことも選択肢のひとつです。
個別指導塾WAYSでは「成績を90日で跳ね上げる」を実現すべく、中高一貫校生向けの定期テスト対策や大学受験対策を行っています。
学校オリジナル教材に対応できる圧倒的な指導力により、「90日で成績を跳ね上げる」という目標のもと,多くの中高一貫校生を指導しています。
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