中高一貫校が大学受験に有利な4つの理由!推薦枠も多いって本当?
中高一貫校生は、先取り学習ができるため大学受験に有利だといわれます。
有利な理由はそれだけではありません。
ハイレベルな授業やさまざまな情報を得られることなど、中高一貫校生は非常に恵まれた環境で大学受験の勉強ができます。
しかし、そのことに甘えていては、「中高一貫校生」というアドバンテージはあっという間になくなってしまうでしょう。
そこで今回の記事では、
- 中高一貫校が大学受験に有利な理由
- 中高一貫校ならではの大学受験の注意点
- 大学受験をさらに有利に進める方法
についてご紹介します。
中高一貫校で、大学受験を考え始めた方は、受験対策に乗り遅れないためにもぜひ参考にしてください。
中高一貫校生が大学受験に有利な4つの理由
中高一貫校の中には、中学2年生の終わりまでに中学のカリキュラムを終え、中3から高2まで高校のカリキュラムをこなす「先取り学習」が取り入れられている学校があります。
残りの1年間を大学受験対策に使えるため、中高一貫校は大学受験に有利だといわれます。
しかし、中高一貫校が大学受験に有利な理由はそれだけではありません。
高校受験がない
中高一貫校の生徒にとって、高校受験がないことは大きなメリットです。
公立校の生徒たちは、中学3年の1年間を高校受験のために費やします。
中高一貫校生は、受験がなく空いた時間を「受験勉強に費やす」「夏休みに留学する」「ボランティア活動をする」といった、普段はできないようなことにチャレンジできます。
これらの経験は、大学受験で進路決定の役に立つうえに、系列大学や指定校の推薦枠を狙う場合にも有利です。
ハイレベルな授業を受けられる
もともと中学受験をして入学している生徒たちは、公立校の生徒に比べ平均的に学習レベルが高い生徒ばかりです。
授業はそのレベルに合わせているため、当然ハイレベルになります。
使用する教科書も、公立校で使用する検定教科書ではなく、難易度の高い教材です。
学校の授業をしっかり理解し、問題も解けるようになれば、公立校の学力以上の力が身につくでしょう。
系列大学・指定校など推薦枠が充実している
大学の付属校はもちろん、ほかの中高一貫校でも、大学への推薦枠が充実している学校が多くあります。
中には難関大学といわれる私立大学の指定校推薦を複数枠もっている学校もあり、定期テストでよい成績をおさめれば、入学のチャンスも広がるでしょう。
推薦枠を狙う場合は、早めの対策が肝心です。
大学受験の情報を入手しやすい
中高一貫校のメリットは、先輩からの情報が入ってくることです。
「部活の先輩は、○○大学へ進学した。」
「□□大学の××学部は、比較的偏差値が低いらしい」
などです。
学校自体も進学に対し熱心なため、進学の相談も頻繁に行い、相談に乗ってもらえることも期待できます。
中高一貫校ならではの大学受験の注意点
これだけ大学受験に有利な中高一貫校ですが、油断していては足元をすくわれてしまいます。
中高一貫校ならではのこれらのメリットが、むしろデメリットとして働いてしまうためです。
次は、中高一貫校生が、気を付けるべき点を確認してみましょう。
学習方法に悩む可能性がある
中高一貫校の中でも、成績が伸び悩む生徒は、効率的な勉強の仕方が分かっていないことが原因の場合があります。
中学受験をしているとはいえ、当時は塾の講師や親から、何を勉強するのか指示されていることがほとんどでしょう。
自分に合った学習方法が見つけられないと、どんなに頑張っても思ったように成績は伸びません。
せっかく入学した学校でも、そのままでは大学受験もうまくいかない可能性があります。
授業スピードについていけない可能性がある
中高一貫校のメリットのひとつは、先取り学習です。
しかし、その分授業スピードが非常に速く、ついていけない生徒も出てきます。
学校では「ついていける生徒」を基準に授業が進むため、ついていけない生徒は、自分で這い上がらなければ落ちこぼれてしまう可能性があります。
定期テストで赤点をとった場合、補講や追試を受けることになるでしょう。
同じ教科で何度も赤点をとれば、足きり(退学)に合うことも考えられます。
受験の緊張感がない
中高一貫校は6年間周りの環境が変わりません。
高校受験もなく、緊張感を保てない欠点があります。
よくも悪くも周りの環境に左右されやすく、中だるみしてしまう危険性もあるでしょう。
とくに、系列大学への内部進学者が多い中高一貫校の場合、大学受験という空気になりづらいことがあります。
その中で、コツコツと勉強をして外部進学を目指すには、強い精神力が必要です。
中高一貫校生が大学受験をさらに有利に進める3つの方法
では、これらのデメリットをはねのけ、大学受験の勉強をより有利に進めるためには、どのようなことに取り組めばよいでしょう。
3つの方法を確認してみましょう。
学習目標を決める
周りに流されず自分のペースで大学受験の勉強を進める場合、まずは目標を決めてみましょう。
「○○大学の△学部合格」など大きな目標と、そこへ行くまでの小さな目標を決めます。
小さな目標とは、たとえば「小テストで100点」「家庭学習で数学の問題を毎日5問解く」などです。
小さな目標は、1週間にひとつくらいのペースで決めると、達成感も得やすく、モチベーションを維持できるでしょう。
授業と復習に力を入れる
授業のスピードについていけないと感じた場合は、早めの対策が必要です。
遅れを取り戻すためには、授業や自宅学習がポイントです。
可能であれば予習をし、学習内容を頭に入れておきます。
授業では板書をするだけでなく、どこがテストに出そうなのか考えながら受けるようにしましょう。
また、その日のうちに復習をし、分からない部分をなくしておきます。
ただし、対策が遅れてしまった場合は、自分一人では追いつけないこともあります。
その場合は、先生に相談することや、塾へ通うことを考えてみましょう。
学習環境を整える
緊張感がなく、大学受験の勉強が手につかない場合は、環境を変えることもひとつの方法です。
「図書館で勉強をする」「塾へ通う」などによって、環境を変えられます。
塾に通うのであれば、本人にあった学習方法を教えてくれる「個別指導塾」がおすすめです。
学習方法を変えることで、劇的に成績が上がることもあります。
まとめ
中高一貫校は大学受験に有利というのは、間違いではありません。
とはいえ、中高一貫校だからといって、大学受験は安心なわけでもありません。
少しでも油断すれば、学校の授業についていけなくなり、緊張感のない周囲の雰囲気にのまれてしまいます。
「それはよくない」と気づいたときが、行動を起こすときです。
学習しやすい環境に変え、学習方法を見直してみましょう。
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