【勉強法】その暗記方法ってどうなの?非効率なやり方とその改善策!
今回は、中高一貫校生ならば避けては通れない暗記方法について分析してみたいと思います。
塾で指導している中で様々な生徒の暗記の方法を見てきましたが、暗記したつもりになっていて実際は暗記できていなかったり、時間ばかりかかってあまり効果が出ない暗記方法をしていることがありました。
この経験から、代表的な暗記方法について分析していきます。
英単語・英熟語の暗記方法
英単語などを繰り返し何度も書く(5回以上)
この方法は英単語の勉強をしていると必ず見かける方法ですが、早急にやめた方がいいです。
効率的に覚えられているのであればいいですが、この方法では作業になってしまい、労力の割に身になりません。
また、実際は英単語を写している状態なのでほぼ意味がありません。
仮にただ書き写すだけで覚えられるのであれば、皆やっているでしょう。
長時間単語帳を眺め続ける
覚えられないからといって、頑固に単語帳を凝視するのに時間を使う人もいます。
この凝視に30分もかけるのは、効率が悪いでしょう。
覚えてから数分すれば、半分は忘れている場合があるからです。
同様に、単語テストで100単語もあると言っている生徒を見かけます。
しかし、本当に100単語覚える必要があるのか考えてください。
100単語の中には、すでに覚えているものも含まれている可能性はあるでしょう。
改善策
単語等の暗記は、まず発音しながら覚えていくようにしましょう。
スペルに関しても頭で思い浮かべたり、指で書けばいいです。
そうすれば、書き写すことなく定着していきます。
1回を10個~20個に分けてやり、その時出来なかったものは短時間(2,3分)で暗記し直しその場で何度も(3~5回位)繰り返しましょう。
そして、最終確認で書くようにしましょう。
その際にできなかったものがあると思うので、それのみ練習で2.3回書きます。
ただし、書くときも写すのでは意味がないので、1度書いたらそれを見ずに書くようにしましょう。
それを時間を空けてまた書けるか確認してください。
また、英単語は学校の教科書レベルの単語はある程度英語で書けなければいけませんが、大学受験レベルの単語は意味が分かれば十分です。(熟語は英語が書けなければいけません。)
ただ、定期テストでは英語を書かせると思うので、その際は上記の方法で覚えると効率がいいと思います。
さらに、覚えている単語は、新たに覚える必要がないので除外します。
そうすれば、実際に覚える単語数は減るでしょう。
ただ闇雲にやるのではなく最初に覚えるべき単語がいくつあるのか把握しましょう。
これは漢字でも応用できます。
暗記で最も重要なのは、短時間で何度も繰り返すことです。
繰り返しにより、記憶が刷り込まれて定着します。
一つ一つに時間をかけずに、10個や20個などにまとめて何度も繰り返してみてください。
理科・社会の用語の暗記方法
教科書の複数の箇所にマーカーを引いている
これは、複数の人がやっていると思います。
仮に重要な文や説明を目立たせるために引く程度なら構いませんが、重要なものに所構わず引いていたら見にくいことこの上ないでしょう。
最低限、人物と用語などで色分けはして、と思います。
しかし、この方法もおすすめはしません。
引いて目立たせただけで覚えた気になったり満足してしまうからです。
マーカーで引いた部分というのは確かに重要なのでしょう。
けれども、それを眺めるだけで覚えられる人はそういません。
覚えた気になっただけで、実際のテストでは点数がとれない人もいます。
ノートまとめをする
この方法はとくに、社会科目で複数の人がやる方法です。
「ノートまとめ」は、はっきり言って時間の無駄なのですぐにやめましょう。
この作業は、まとめているのではなく、重要な部分を抜き出して写しているだけになる危険性があるからです。
重要な部分がわかっているのなら、もともとのノートでその部分のみを見ればいいのであって写し直す意味はありません。
ノートの字が雑なのであれば普段から丁寧に書くようにすればいいだけです。
そして、まとめノートは使わなければ意味がないのですがまとめた(書き写した)だけで満足してあまり覚えようとしないことがあります。
そのため、時間をかけてノートをまとめても身にならない場合があるのです。
また、意外と先生が色をつけていないないような部分が重要なことだったり、テストで出たりすることもあります。
ノートまとめをするとそのような知識を覚える機会を奪ってしまいます。
重要な部分以外も繰り返しノートで目を通して、何かが分かったり自然に覚えることもあるのでノートまとめに時間をかけることはやめましょう。
改善策
社会や理科の用語を覚えるには、プリントやノートにチェックペンやオレンジのペンで書いて>赤シートで隠して覚えるのが最も効果的です。
この方法は、一度覚えたものを忘れずに覚えているかアウトプットをして確かめられるので知識の確認には最適でしょう。
さらに、説明を読んで用語を答える一問一答形式になるので、繰り返すうちに説明も覚えられますし、時間もかからないので効率的が良くなります。
ノートをまとめ直す時間があるなら、その時間で上記の方法を使って数ページ繰り返した方が覚えられるでしょう。
この方法でも、数ページを一つの区切りとして何度も繰り返します。
英語とは違って書く必要はなく、読みながら答えていくだけなので時間はかからないはずです。
難しい漢字の用語が出てきたときのみ書けるか確かめましょう。
そして、理科や社会でも大切なのは何度も繰り返すことです。
繰り返しやり続けることで短期記憶が長期記憶になって忘れづらくなるので、あまり時間をかける必要はありません。
何度も何度もやれば間違えなく覚えられるはずです。
まとめ
よく暗記が苦手だと言っている人がいますが、それは苦手だと思い込んでいて、暗記することから逃げているからでしょう。
確かに本当に覚えるつもりでやっているかどうか、という気持ちの問題もあります。
しかし、暗記をしていくことで脳の海馬という部分が鍛えられて、暗記の能力は上がっていきます。
そのため、暗記は、避けていたらいつまでも苦手なままです。
覚えられていないのであれば、覚えられるまで繰り返しやってください。
そして、もし先ほど上げた効率の悪い勉強法をしていたら、改善策の勉強法を試してみてください。
そうやっていくうちにコツを掴んだりして自分なりの暗記の仕方が見つかるはずです。
中高一貫校生専門塾個別指導塾WAYSでは、暗記方法以外にも効率の良い勉強法を伝授しています。
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中学受験を乗り越えているため、中高一貫校生はある程度の基礎的な学力が身についているはずです。
それにもかかわらず、成績が伸び悩むのは、やみくもに勉強してしまっているからという可能性があります。
たとえば、今回の記事で紹介した、「英単語などを繰り返し何度も書く」や「教科書の複数の箇所にマーカーを引いている」などの方法で勉強していた人も、中にはいるでしょう。
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