中学受験が終わった後にするべきこと3選!
私立中学校の受験が終わった後、親は子どもにどのように過ごさせるべきなのでしょうか。
「受験から解放されたから、遊ばせてもいいの?」
「入学前までに、中学の内容を予習させないといけない?」
など、様々な疑問が浮かぶでしょう。
今回は、受験が終わったお子さんが、入学前にすべきことを紹介します。
これから春休みを迎えるお子さんがいる人は、参考にしてみてください。
入学前に何もしないと…
入学前にお子さんを放っておくと、勉強しなくなる場合があります。
お子さんは、受験から解放され、ようやく自由を手にしました。
勉強以外でやりたかったことに熱中するでしょう。
私立中学校に進学する生徒の中には、進学後勉強しなくなる子がいます。
その原因の一つが、進学前にサボり癖をつけたことです。
例えば、遊ぶだけの状態が入学まで続くと、それが習慣になります。
健康心理学者のPhillippa Lally博士らによる研究では、人間に新しい習慣が身につくまでに、平均66日かかるということが示されています。
(参考:How are habits formed: Modelling habit formation in the real world)
2月に受験が終わって、4月に中学が始まるとすると、その間は約二か月です。
この約60日間に勉強しない状態を続けると、平均の66日に近づき、それが習慣化する恐れがあります。
こうして、俗に「深海魚」と呼ばれる生徒が生まれるのです。
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進学後に落ちぶれないために、入学前に対策が必要です。
本記事では、今からでもできる対策を3つ紹介します。
ご褒美
入学前にすべきことの1つ目は、受験が終わったお子さんに対して、ご褒美をあげることです。
旅行に連れていく、お祝いの食事をするなど、大きなイベントを用意してあげましょう。
小学校までのプレッシャーだらけの学校生活とは区切りをつけ、新たな姿勢で中学校に臨めます。
自由にさせることも、ご褒美になるでしょう。
ただし、制限を設ける必要があります。
「スマートフォンは一日〇時間まで」「〇時~〇時は遊んで良い時間」というように、かまけないようルールを定めましょう。
勉強習慣をつける
入学前にすべきことの2つ目は、受験中に培った勉強の習慣の維持です。
上記で説明しましたが、勉強しない状態が続くと、習慣となって中学進学後も続く恐れがあります。
逆に言うと、勉強の習慣を春休みの間続けていけば、その習慣を入学後も維持できます。
では、具体的にはどのような勉強をすれば良いのでしょうか。
英語と数学
英語と数学を、入学前に毎日学習しましょう。
英語と数学は差がつきやすい科目とされています。
積み重ねが必要な科目だからです。
英語には、単語や文法、読解など様々な分野があります。
しかし、これらのジャンルは独立しているわけではなく、すべて繋がっています。
単語を覚えていないと文法や長文の読解はできません。
数学も同様で、負の数がわかっていないと方程式を解くことができない、方程式がわかっていないと関数が理解できないなど、一見違っている分野同士につながりがあります。
積み重ねが必要な科目は、時間をかければかけるほど成績が上がります。
そのため、入学より前に時間をかけることで、ほかの人と差をつけられるのです。
学校の課題
私立中学校の中には、入学前に課題を課すことがあります。
課題がある場合、その課題を中心に勉強習慣を継続させましょう。
また、春休み中に教科書の購入をさせる学校もあります。
教科書が手元にある場合は、読んでおくことがおすすめです。
教科書の内容を予習すると、入学後の授業が「すでに勉強した範囲」になり、反復学習が可能になります。
目標の設定
目標の設定は、勉強習慣の持続に役立ちます。
目標があることで、勉強する理由ができるからです。
「入学後の最初のテストで○○点」「毎日〇時間勉強する」など、短期的に実現できる目標をお子さんと一緒に考えてみましょう。
短期の目標を設定すれば、目標の達成→新たな目標の設定を短いスパンで繰り返せるため、勉強に飽きずにモチベーションを継続できます。
逆に、「○○大学合格」「株式会社○○入社」などの、長期的な目標はおすすめしません。
長期的なモチベーションを維持する粘り強さが必要になるからです。
読書
入学前にすべきことの3つ目は、お子さんに読書をさせることです。
中学生になると、教科書のページ数が増えます。
柴崎秀子と玉岡賀津雄の研究によると、国語の教科書の文字数は学年が上がるごとに増えてゆき、中学生になると9万字を超え始めるそうです。(参考:国語科教科書を基にした小・中学校の文章難易学年判定式の構築)
文章慣れしていないと、増え続ける文字数についていくことが難しくなるでしょう。
そこで、活字慣れの観点から読書が良い対策となります。
また、多くの本を読ませることで、興味関心が広がることにもつながります。
読書を通じて、思ってもみなかった分野に熱中するかもしれません。
熱中できるジャンルの発見は、進路選択やモチベーションの向上に役立ちます。
まとめ
入学前に準備しておくべきことは、以下の3つです。
- 褒美
- 勉強習慣
- 読書
入学前にこの3つを行うだけで、入学後にほかの生徒との差がつくでしょう。
注意しなければならない点は、自由と勉強のどちらか片方に偏らないことです。
自由と勉強の両方を、うまく維持させましょう。
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