日本大学鶴ヶ丘高等学校は1951年創業の、東京都杉並区にある男女共学校です。
日本大学の附属校であり、「自主創造」「真剣力行」「和衷共同」を校訓とし、高校・大学を通じた7年間の一貫教育を実践しています。
この記事では、日本大学鶴ヶ丘高等学校の内部進学や他大学への進学についてまとめました。
このページの目次
日本大学鶴ヶ丘高等学校の内部進学について
系列大学
日本大学鶴ヶ丘高等学校は校名からも分かるとおり、系列大学は日本大学です。
キャンパス見学をはじめ、ゼミやフィールドワークなど実際の大学で学ぶ内容を実体験するなど、附属校の強みを生かした教育が行われています。
内部進学できる学部
日本大学鶴ヶ丘高等学校では、内部進学に関して学部制限は設けられていません。
本大学の16学部すべてが、内部進学を受け入れています。
ただし学科によっては、内部進学による学校推薦型選抜を実施しないケースもあるので、念のために事前に確認しておきましょう。
内部進学率
2022年度の卒業実績をみると、日本大学へ進学した生徒数は283名で内部進学率は66.9%となっています。
学部別の進学数は、法学部が最多で52名と最多です。
次いで文理学部が50名、生物資源科学部が48名で、経済学部は41名でした。
ほかにも、理工学部・商学部・芸術学部・生産工学部などさまざまな学部に内部進学をしている生徒がいます。
日本大学鶴ヶ丘高等学校の内部進学制度
内部進学の基準
日本大学への内部進学では、「基礎学力選抜方式」「特別選抜方式」「国公立併願方式」の3つの方式からいずれかを選ぶ必要があります。
これらの中でも最も一般的な方法が「基礎学力選抜方式」です。
基礎学力選抜方式では、セレクションと呼ばれる選考方法によって行われます。
セレクションでは、「日本大学基礎学力到達度テスト」によって学力を選考します。
基礎学力到達度テストは高1から高3にかけて数回実施されますが、高2からの成績がセレクション対象となります。
評価の比重は、高2の4月に行われるテストが20%、高3の4月のテストが20%、高3の9月のテストが60%です。
受験者のテスト結果は偏差値をもとに計算した「標準化得点」に換算され、標準化得点が全体の80%内であれば、セレクションに進むことができます。
セレクションでは、テスト結果の順位の高い順に、選考基準が高い学科を選ぶことができます。
セレクションは、日本大学鶴ヶ丘高等学校だけでなく、国内の日本大学附属高校すべてが対象となる点に注意しましょう。
国公立併願方式は、国公立大学と日本大学を併願受験する生徒のためのものです。
こちらも、基礎学力到達度テストが基準になります。
特別選抜方式は、セレクションに通過しなかった場合に、特別選抜として出願できる制度です。
これら3つの方式のいずれかで推薦枠を勝ち取れば、推薦入試を受験することができます。
試験では筆記試験や適性検査、面接が行われます。
他大学への受験
日本大学鶴ヶ丘高等学校では、主に内部進学者向けの「総進コース」と、国公立大や難関私立大学を目指す生徒のための「特進コース」の2つのクラスに分かれています。
他大学への受験を希望する場合は、「特進コース」を選ぶのがおすすめです。
2022年卒業生の実績をみると、国公立大 12名、早慶上理 22名、国際基督教大学 1名、GMARCH 85名など、有名大学をはじめさまざまな大学に合格しています。
指定校推薦枠も100以上確保しており、内部進学だけでなく他大学への進学にも力を入れている様子が伺えます。
日本大学鶴ヶ丘高等学校の内部進学対策
学校の定期テスト対策
日本大学鶴ヶ丘高等学校の定期テストは、難しいレベルではありません。
授業内容をよく理解しておきましょう。
授業の内容が理解できない科目があれば、そのままにしておかず、早急に対策を行うべきです。
もし内部進学を目指している場合、セレクションで上位を狙うためには苦手科目を克服して全科目で良い得点を取る必要があるからです。
特に、英語・数学・国語は重要です。
わからないところは先生に質問するだけでなく、苦手科目を克服するための勉強法を相談することをおすすめします。
得意科目も予習・復習を行い、何度も反復して頭に刻み込みましょう。
学校独自の試験や外部の模試対策
学校独自の試験として実施されるのは、日本大学の附属高等学校が共通して受験する「日本大学基礎学力到達度テスト」です。
内部進学を決めるためのテストなので、とても重要です。
模試対策としては、学校指定の模試が行われます。
高1から試験結果をデータ化して管理し、進路指導に活用されています。
他大学の入試対策
他大学へ進学する生徒のための「特進コース」では、難関校受験に向けた入試対策が行われています。
1クラス30人程度の少人数制で、3年間クラス替えがありません。
2年生からは、特進コース専用校舎「特進棟」に移り、ここが学びの拠点となります。
校舎内には赤本がずらりとそろった自習室も完備されており、受験勉強に集中できる環境が整っています。
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