教育改革における英語への向き合い方。
英語教育の変革
教育の状況は、時代のニーズに合わせてめくるめく変わって行きます。
そして、文系、理系問わず勉強しなければならない科目に「英語」というものが御座います。
近年すさまじい速度で社会のグローバル化が進み、教育の現場においても「英語」に置かれるウェイトがとても強くなっております。
大学入試などでも、他の教科に比べて英語の配点が高く設定されて、就活やビジネスの現場においてもTOEICの点数が強く求められるようになっております現在、海外でも通用するような英語の力が大きなニーズとして存在します。
中高一貫校の教育においても、一昔前までの緻密で非常に細かい文法教育から、実践的な英語の力を身に着ける教育へとシフトし、スピーキングやライティングを中心とした教育が導入されております。
となりますと、やはりリーディングやリスニングの力は「大前提」となり、それを活用した次のステップが要求され始めているのです。
それではリーディングやリスニングがなくなったのかというと、決してそんな話ではなく、むしろさらに大量の文章を短時間で読みこなす「速読・多読」の力や、非常に長い文を聞きこなす力が求められるようになってきております。
今年の五月よりTOEICでも30年ぶりの改訂がなされ、小手先のテクニックで解ける短文のリスニングや文法リーディングのタームが削減される一方で、長文の設問がさらに増える形に変わりました。
時代のニーズに合わせた変化は様々な場でなされており、勿論中高一貫校教育においても、それは例外ではないのです。
多方向から問われる英語力
少し前から、速読や大量リスニングの傾向が大きく見られるようになり、センター試験の語数も増加し、脱文法教育・導実践教育の兆しが現れ始めました。
これから先も、さらに速読が求められるようになることが強く予測できますが、それに加えて、英語での説明力・表現力、さらには会話力など、様々なジャンルでの授業が展開されていきますでしょう。
より実用的で、実践的な教育に対し、どう向き合うか。
基礎的な部分では、特に変わりません。従来の英語教育と同じように、沢山単語を覚えて、沢山の英語を聞いて、沢山の和訳、英訳をこなしていくことが重要になります。
ただ、速読や英語表現などを多く問われるであろうことを念頭において英語に向き合って下さい。そのような意識を持つだけで、いざそういった問題に取り掛かる際に気兼ねなく取り組むことが出来ます。
たとえば、東京大学の入試の定番となっている「一枚絵の状況説明」のようなものや、多くの大学に見られる最後の大問の英作文など、数年前からそういった傾向が始まりつつあります。
ただ、結局は、覚えている単語の量が多ければ多いほど表現できる幅が広がり、知っている文法事項があればあるほど英作文での減点は防げます。
カギとなる部分はそれを自分で活用して組み立てて、一つの英文として表現できるかどうか、ですので、
1、とりあえず今まで通り、単語や文法を沢山詰め込む。
2、それを英文和訳できるようにさせ、さらに和文英訳できるように昇華させていく。
3、和文自体も自分で作るようにしていく。
こういった流れで英語表現能力を高めていってください。
小中高の教育内容を定める学習指導要領の改訂が、つい最近の八月一日に定まり、外国語教育が小学三年生より始まることが決まりました。
この改訂には賛否両論が飛び交って御座いますが、「能動的学習(アクティブラーニング)」への導入が大きなポイントとして重視されております。
中高一貫校では、こういった改訂に伴い、他校よりもいち早く時代のニーズに合わせようと、カリキュラムの改善が日々なされております。
英語の学習の際には、自己表現力を一つの課題として、めくるめく変化に対応していくことが望まれます。
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