解答に至るまでの過程を大切にすべき理由
こんにちは。
今回は、私が授業していて気になったことについて考えてきたいと思います。
それは、「答えがあっているかどうか」ということにとらわれてしまう生徒についてです。
もちろん、学習する際に答えあわせをして確認することは必要です。
しかし答え合わせの際に、ただ答えがあっているかどうか、を確かめることのみに固執してしまうと、あまり学習効果が得られなかったりテストで思うような点数がとれないことがあります。
その理由を分析していきたいと思います。
テスト形式
テストによってテストの形式は違いますが、多くの中高一貫校では中学生の内から記述式の問題が出題されています。
特に数学などは途中式や考え方まで書かなければならなかったり、答えを書くだけではたとえ答えがあっていてもバツされて得点できない場合もあります。
その他の科目でも、論述形式の問題が出題されて暗記のみでは対応できないようになっていると思います。
なぜ記述式なのか
では、なぜわざわざ記述式のテストにするのでしょうか。
学校の先生としては、答えだけのテストを採点する方が圧倒的に楽です。
しかし、それでも記述式のテストを行う理由があるのです。
理由は様々あるとは思いますが、そのうちの一つは、ただ答えを出すことに固執してもらいたくないからだと思います。
学校としては学習することで答えを追究するだけではなく、答えに至るまでの過程や考え方を学んでほしいと思っていたりします。
正直なところ、答えが求められれば良いではないか、と考えたくもなりますが、答えに至るまでの過程を考えることは非常に重要です。
解法の強制
学校の先生によっては、いくつかの解法があるにも関わらず、自分が教えた方法で解いていないと丸にしてくれない先生もいます。
問題集の解説の解き方と先生の解き方が違う場合などもあって混乱してしまうこともありそうですが、運悪くそういう先生に当たってしまったら従うしかないので、しっかり授業を受けてノートを取るようにしましょう。
高校生になったら
高校生になると、解答に対する記述量が圧倒的に増えます。
特に数学などは全て記述式で途中式から考え方まで採点基準になることも珍しくありません。
そのため、数学に関しては問題数が減ります。
その他の科目では問題数が増えて制限時間内に解くことが重要になってきます。
記述式のテストで大事なこと
記述式のテストでは必ず覚えてほしいことがあります。
それは、
部分点がもらえる
ということです。
つまり、たとえ答えが間違っていたとしても、途中まであっていたり考え方が正しければ、得点をもらえる可能性があります。
数学で途中式をしっかり書いていればどこで間違えたかも見つけやすいし、部分点をもらえる機会も多くなります。
そのため、普段から答えだけでなくそこにたどり着くまでの過程が大切になってきます。
大学受験において
大学受験について考えてみると、大学にもよりますが記述式の問題になれることは重要です。
国公立大学はもちろんですが、私立大学でも多くの大学が記述式を取り入れています。
やはり、記述式の問題は配点が高いので部分点を狙って取っていくことが大切です。
そのために普段から途中式などを意識して書くようにすることが必要でしょう。
まとめ
今回は答えだけが重要ではないということについて考えてみました。
選択問題などは答えが一つしかなく部分点もないのに対し、記述式の問題などには部分点が与えられることがあるということは、記述式の問題はチャンスと捉えることもできます。
そのため、記述式の問題で白紙解答は非常にもったいないです。
式変形や覚えている言葉などの簡単なものでもいいので、何か書いておけば点数がもらえるかもしれません。
記述式の問題に苦手意識を持っている人は多いかもしれませんが、何かしら書けば点数をもらえるかもしれないと考えると、記述問題に対する考え方が変わってくるのではないかと思います。
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