「分かる」と「出来る」の違いとは!?―中高一貫教育に付いていくために―
中高一貫校の教育において、何より特徴として言えることが、「進捗ペースが異常に速い」ということです。
中学の頃から数Ⅲの範囲をやっていたり、中二で三角比をやっていたり、と、今まで目にしてきた様々な学校のペースの速さの事例を上げればキリがないのですが、とにかくペースが速いのです。
学校の進捗ペースが速いと、比例するように自学自習で定着させる進捗ペースも高めなければなりません。
つまり、学校の進捗に合わせた自宅学習計画が必須事項になってきます。
さて、皆さんは、自分で勉強する際に、どういったところに重点を置いて取り組んでいるでしょうか?
とにかく沢山問題量をこなすことでしょうか?あるいは大学入試レベルの奇問難問に果敢に挑戦していくことでしょうか?
どういったことを目標にしているにせよ、しっかり自学自習の習慣が付いているのであれば、それは素晴らしいことです。
しかし、ただ一つ、自宅学習をする際に、非常に大切にしていただきたいことに、「分かる、だけではなく、できるようになること」がございます。
「分かる」と「できる」の違い
皆様は、「分かる」と「できる」の違いを意識して勉強に励んだことがあるでしょうか。
「え、全く同じなんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は全然違います。
例えば、「塾」という漢字を記憶しようとする際に、まず、大体の人は「読み」から覚えると思います。
「塾(じゅく)」。これはおそらくすぐにこなせることであると思います。単純に理解するだけなので、そこまで難しいことではないんです。
ですが、「じゅく」を「塾」と書けるようになるためには、ちょっと努力が必要です。
しっかりと「享」「丸」「土」から成り立っていることを理解し、それを組み合わせることが出来なければ書けません。
大げさに聞こえるかもしれませんが、実際、漢字にもよりますが、何度か練習で書いてみないと書くことができないケースは、生徒さんに接しているなかでも多く見受けます。
皆さんもこういう経験あると思います。
漢字を見たことなら何度でもあるのに、なぜか、いざ書け!となると、書くことができない。
これが「分かる」と「出来る」の違いです。
数学などでもあるのではないでしょうか。
一回間違えて、答え合わせをして、「なるほどな」と理解したはずなのに、いざ解き直しをしてみると、なぜか混乱してしまう。
必要な公式は全部覚えたはずなのに、なぜか問題を解くとなると間違えてしまう。
何回か間違えて、何回か場数を踏んで、やっとミスなく解答できるようになる。
くどいようですが、これもすべて「分かる」と「出来る」の違いです。
結局、いくら公式を理解して、いくら答えを暗記したところで、「分かる」というところまでしか到達できないんです。
頭の中では「よし、もうできるだろう」と思っていても、実際は全くできるようにはなっていません。
では、どうすればよいか。
「できる」ようになるためには、「絶対量」が必要です。
やはり、実際にやってみなければ、問題量をこなさなければ、成績は上がりません。
絶対量があってできるようになってはじめて、「分かる」に当たる「数学の公式」や「漢字の読み」などを覚えた意味がある、とも言えます。
やはりコツコツと取り組む以上に大切なことはないのです。
皆様も是非、「分かる」と「できる」の違いを意識して、勉学に励んでみて下さい。
学校の進捗に合わせるための工夫
とはいえ、中高一貫校の異常な授業スピードに対して、ある程度の演習を積みつつやる、となるとかなり大変だと思います。
さて、問題集に取り組む上で、皆様が自学自習を工夫できる材料として、問題集にございます難易度別にされた指標が大いに役立ちます。
大体の問題集には「STEPa・STEPb」や「LEVEL1」「LEVEL2」などの見出しが付されていると思います。
基礎・応用などで分かれているケースもございます。
自分の勉強レベルにあわせてそういった指標を基にできる範囲で取り組んで、手っ取り早く「分かる」から「できる」へと自分を高めていきましょう!
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