読書を全然しない人のための読書入門~国語(現代文)と関連づけて~
みなさん、こんにちは!飯田橋教室の福永です。
突然ですが、みなさん、読書の時間ってありますか?
私は小中高と国語(現代文)が大の苦手で
文系に進んだにもかかわらず克服するまでに多くの時間を要しました。
その原因は読書の習慣がなかったことにあったと分析しています。
「読書をした方がいい」
と言われ、言わんとすることは頭ではわかっていたのですが、
めんどくさい
ただその一つの理由で長い間書物に手を伸ばさない時期を過ごしていました。
ではそんな私が読書をするようになった理由と
その結果どのような利点を感じるようになったかを
今回は話そうと思います。
なぜ読書をしないのか
そもそも、なぜ読書をしなかったのでしょうか?
それは上記にもあるように、めんどくさかったからです。
では読書の何がめんどくさかったのでしょう。
それは「初見で読む文章を理解する」という
労力がかかるなぁと思っていたことをめんどくさがったのです。
確かに文章を理解する、というのは
その文章を読み込まなければならないので
労力がかからないわけがありません。
しかし、そのことに
楽しみを見いだせなかった当時の私には
苦痛以外の何物でもなかったのです。
読書をしないことで国語(現代文)の成績にどう影響を与えたか
国語(現代文)の成績についてですが、
読書をしなくても、学校の定期試験の点数にはさほど影響はありませんでした。
定期試験の内容は授業内で学習したことが範囲になっており
「暗記科目」だったからです。
なので、授業を聞き、ノートを取り、しっかり勉強(暗記)すれば
点数を取ることができました。
しかし、実力試験・模擬試験の点数には大きな影響を与えました。その理由は3つあります。
①初見の文章慣れをしていない、つまり
文章を一から理解するということに慣れていないため
なにせ時間がかかり
②そもそも理解すらできない読解力のなさ
ゆえ、まったく文章が読めない状況を引き起こし
③さらに高校現代文では、中学生までとは比べ物にならないほどの文章の長さ
に辟易してしまい、文章の前半部分で問題を解くことをあきらめてしまうこともありました。
かくして上記のような状況を放置した結果
現代文の成績は模擬試験で偏差値30台を取ってしまうほどになってしまいました。
読書をするようになってからの効能
そんな状況が高3春まで続き、さすがに大学受験へ向けて本気で何とかしないとまずい!
でも何から始めよう・・・と考えた時に
文章題の演習とともに、これまでやってこなかった読書に時間を割くことにしました。
しかし読書習慣がないため「何から読むべきかも決められない状況」だったので
当時好きだったテレビドラマの原作から読むことにしました。
知らない書物・興味のない書物に手を伸ばすよりも敷居はかなり低かったことを覚えています。
・松本清張『砂の器』『黒革の手帖』
・森村誠一『人間の証明』
・西村京太郎『十津川警部シリーズ』
とても読書初心者が読む代物でないことは感じていましたが、
「スラスラ読めないものを選ぶ」ことで
・長文への嫌悪感をなくす
・わからない単語の意味を調べる癖をつける
上記2点を行うことを目的に読書を行いました。
こういったことを行ったことで
・文章の長さに辟易することがなくなる
・語彙力も徐々につくようになる
・英語同様意味の知らない単語についても前後関係から類推できるようになる
・現代文読解に次第に意欲的になり、「読解する素地」を作れる
上記のような良い面が生まれ、
夏明けには現代文の偏差値も20以上も上がり、
受験本番でもそれなりの成績をとることができました。
現代文苦手克服の読書材料として
サスペンスものを選んだのも相乗効果を生んだと感じています。
伏線回収を後半部分で行う際に
「前半部分を覚えておかないといけない=どの部分に伏線があったかを記憶しておかないといけない」
と思うようになったためです。
これは現代文読解において文章構成把握をするうえでとても有効でした。
まとめ
上記については個人的な方法で汎用性はない部分も多いかもしれません。
しかし、読書をきっかけに現代文の成績を上げた点で言うと
・まずは自分にとって敷居の低い文章から読む
・結論までが長い文章を読む
・意味の知らない単語はしっかり調べる
上記3点を行うだけで何もしないよりは大きな効果を生むと感じています。
現在「おうちですごす」時間が大部分を占めているかと思います。
普段できないこと、これまでやってこなかったことをやる時期でもあるかもしれません。
読書は楽しくない、興味がない、と敬遠していた人にとって
それを克服するには絶好の機会ですよ!!!
書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく
とロシアの劇作家チェーホフは述べていますが、
勉強以外で「より豊かに、より強く、より高く」自分を想像していきませんか?
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