【決定版】英検CSEスコアを知って、ライティング対策をしよう!
英検は大学受験に関連して受けられる優遇制度があり、受験生が取得しておきたい資格のひとつです。
一部の大学では出願資格に指定され、英検2級を取得していることが受験条件になっています。
そして出願後に入学試験を受験する場面でもまた、試験の免除や加点の優遇措置があります。
大学入試を考えている生徒は積極的に英検を受験するべきと言われるのはこのためです。
どの資格試験でも言えることですが、試験で合格をつかみ取る近道は、配点方法を詳しく知ってその対策を練ることです。
英検の場合は「CSEスコア」という独自の合格判定方法があります。
これを詳しく見ると、英語4技能である
R:リーディング
L:リスニング
W:ライティング
S:スピーキング
のうち、特にW:ライティングの対策をすることが重要であることが分かります。
実は英検3級以上の受験級では、ライティング対策が合格を左右すると言っても過言ではありません。
それではWAYSがライティング対策を実施している2級~3級までの受験級について、次から詳しく解説していきましょう。
英検の合格判定基準「CSEスコア」を知ろう
英検の合格判定方法は2016年度から大きく変わりました。一次試験の場合、改定前はR・L・Wの技能に関わらず、正解した小問の素点を合計した正答率で判定していました。
そのため、仮にRとLで満点、Wで0点というような大きな偏りがあったとしても、全体で合格目安の7割を超えていれば合格できました。
ところが2016年度からはCSEスコア(Common Scale for English)が導入され、R・L・Wの技能ごとに、素点からCSEスコアを算出する方式に改定されたのです。
これによって、仮にRとLで満点だったとしても、Wで0点を取れば不合格となるのです。
CSEスコアによる合否判定方法は明確です。級によって合格基準スコアと技能1つあたりの満点スコアが決められ、このスコアは固定されています。
例えば2級の場合、技能ごとの満点スコアは650点です。これは4技能(R・L・W・S)に関して、1技能あたりどれも等しく650点となります。
つまり、例えば2級の一次試験の満点スコアは、測定する技能が R・L・W の3種類ですので、650×3=1950 です。同じように二次試験の満点スコアは、測定する技能は S の1つですので、650×1=650 です。
そして合格基準スコアは、一次試験が1520点、二次試験(S)が460点で、このスコアを超えれば合格できるのです。
以下に2級から3級までについて、各級のCSE合格基準スコアをまとめます。
■一次試験
対象級 | CSE合格基準スコア | 測定技能 | 満点スコア |
---|---|---|---|
2級 | 1520 | R・L・W | 1950 |
準2級 | 1322 | R・L・W | 1800 |
3級 | 1103 | R・L・W | 1650 |
■二次試験
対象級 | CSE合格基準スコア | 測定技能 | 満点スコア |
---|---|---|---|
2級 | 460 | S | 650 |
準2級 | 406 | S | 600 |
3級 | 353 | S | 550 |
以上のことからCSEスコア導入後は、一次試験でR・L・Wのどれか1技能でも0点を取ってしまうと英検は不合格になることが分かります。
技能別の出題数とCSEスコアの関係
次に技能ごとの問題数に着目してみましょう。
再び2級の一次試験の場合を見てみると、R・L・Wそれぞれの問題数は、Rが38問、Lが30問、そしてWは1問です。
ここで強調したいのが「一次試験でR・L・Wのどれか1技能でも0点を取ってしまうと英検は不合格」となることです。
つまり、1問しか出題されないライティングテストは、合格を目指すためには非常に重要な技能なのです。
ライティング対策が合格を左右すると言っても過言ではないのはこのためです。
ただ誤解の無いように申しますと、ライティングテストは重要ですが、これだけを準備すれば合格できるということではありません。
英検CSEスコア導入後の英検では、特定技能に特化して準備をするのではなく、バランス良く学習することが求められるようになっています。
このバランス重視の傾向は、素点からCSEスコアへの算出方法にも表れています。英検公式サイトにも記載があるように「同じ技能の問題であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じ」になるのです。
つまり、R:リーディングの問題であれば、比較的簡単な語句の穴埋め問題での正解と、難解な長文読解の問題の正解では、スコア算出上は「同じ重みの正解」となるのです。
ですので出題形式ごとに差をつけたりせずに、まんべんなく学習していくようにしましょう。
ライティングテストで、これはやってはいけない!
ライティングテストの出題は1問で、その解答は4つの観点「内容、構成、語彙、文法」(各0~4点)で採点され、満点は16点(=素点)になります。
そしてこの素点からCSEスコアが算出されます。英検合格のためには決して0点を取ってはいけないライティングテストですが、次の場合に0点になる可能ありますので注意しましょう。
1)QUESTIONの指示と異なる解答
例えば「人間の寿命はこれからも伸びると思いますか?」というTOPICには、まず YES or NO のどちらの立場かはっきりさせてから作文しましょう。
ここで「長寿命は人間を幸せにする」といったような解答をしてしまうと、内容からずれていると判断されて0点がつくことがあります。
2)時間切れで書かずに提出
リーディングに集中しすぎて時間切れになったり、どうやって指定語数内にまとめれば良いか悩むうちに結局何も書けないまま提出すると0点になります。
指定語数に不足しているなら減点で済むこともありますので、白紙提出はやめましょう。
WAYSの英検対策を受講しよう
ライティングテストで最も効果的な勉強法は、自分の意見を述べる「型となる英文を覚える」ことです。
この型は難しいものである必要はなく、シンプルで簡単なセンテンスで良いのです。中学英語で学んだ文法の範囲でも、自分の意見を英作文することは十分に可能です。
WAYSではタブレット学習で2級から5級までの英検対策をおこなっています。
対象級に応じてR・L・W・Sの4技能全てを学習することができますので、WAYSで英検準備を進め、英検合格を目指しましょう!
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