中高一貫校生の塾にかかる費用の平均は?
中高一貫校は、通常の中学に比べて、勉強が大変と言われています。
大学受験を見据えたカリキュラムや、入試を潜り抜けた生徒同士の競争などが、大変になる原因です。
そんな中で、お子さんの成績を伸ばしたいと考え、塾に通わせるという選択肢が生まれます。
しかし、塾選びをしていると、
「塾代はどれくらいかければ良いの?」
「通おうとしている塾は割高じゃないか?」
と疑問に思うこともあるでしょう。
今回は、中高一貫校生向けの塾にかかる費用について、説明していきます。
中学生の塾にかかる平均的な費用
中学生の塾の平均費用は、公立中学と私立中学で大きく異なります。
公立中学に通う子どもの塾にかかる平均費用は202965円です。
一方、私立中学に通う子どもの平均費用は153365円となっています。
公立中学校の方が多くかかっている原因は、高校受験があるからでしょう。
実際、受験に近づくほど、費用はあがっています。
一方、私立中学校の生徒には、高校受験がありません。
そのため、中学校の3年間で大きく変わることはなく、費用が抑えられます。
(参考:調査結果の概要 文部科学省)
実際の費用は集団塾と個別塾で異なる
塾にかかる費用の平均値はわかりましたが、これだけでは塾選びの基準にはできません。
塾には、『集団塾』と『個別塾』の2種類があるからです。
『集団塾』と『個別塾』では、費用が変わってきます。
集団塾の費用
中高一貫校生向けのコースがある集団塾の費用は、以下のようになっています。
塾名 | A塾(50分) | B塾(90分) | C塾(90分) | D塾(110分) |
---|---|---|---|---|
指導料金(税込) | 8,800 | 12,100 | 10,100 | 12,833 |
コマ単価(税込) | 2,200 | 3,025 | 2,525 | 3,208 |
※指導料金は、週1コマ受講を仮定した場合料金です。
表を見ると、授業料は8000~12000円ほどになっています。
高校受験がないため、受験対策用の授業を取る必要がありません。
そのため、どの塾の料金もあまり変わりません。
個別塾の費用
中高一貫校生向けのコースがある個別塾の費用は、具体的には以下のようになっています。
塾名 | A塾(80分) | B塾(80分) | C塾(90分) | WAYS(120分) |
---|---|---|---|---|
指導料金(税込) | 10,480 | 14,692 | 15,400 | 16,392 |
コマ単価(税込) | 2,620 | 3,673 | 3,850 | 4,098 |
※指導料金は、週1コマ受講を仮定した場合料金です。
表を見ると、授業料は10000~16000円ほどになっています。
集団塾と比べて、値段が高くなっています。
集団塾と個別塾の選び方のコツ
集団塾と個別塾の、どちらを選べばよいかを迷う人もいるでしょう。
まずは、この2種類の塾の特徴を説明します。
集団塾の特徴は「受験に向けたハイレベルな授業」です。
大学受験を見据えた成績上位の生徒が集まる傾向にあります。
ハイレベルな授業についていける生徒を受け入れるため、入塾テストを課している塾もあります。
一方、個別塾は「学校の授業についていくための指導」が行われます。
先生がどの生徒にも一人はいるため、各々の理解度に合わせた授業が可能です。
主に、学校の授業やテスト対策を行います。
以上の特徴から、
- 学校での成績が良く、ハイレベルな学校を目指す人→集団塾
- 学校での成績が良くなく、授業の理解と定期テスト対策を目指す人→個別指導塾
がおすすめです。
今の状況や目的に合わせて、集団と個別のどちらが必要かを見極めましょう。
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費用を比較する際の注意点
ここまで、学習塾ごとの授業料を紹介、比較しました。
しかし、授業料が安くても、それ以外の費用が高い場合があります。
塾を比較する際は、授業料以外にかかる費用も考慮に入れるべきです。
授業時間
塾によって、一コマの授業時間は異なっています。
先ほどの料金比較の図で紹介された個別塾は、それぞれ授業時間が異なります。
A塾の授業は90分、B塾、C塾は80分、WAYSは120分です。
そのため、料金表の数字を見比べるだけでは、費用の大小の把握はできません。
授業料以外の費用
塾に入る際に払う入塾金があります。
支払いは塾に入る際のみで、基本的に20000~30000円ほどです。
「維持費」「施設費」「諸経費」などのように呼ばれる費用もあります。
これらは、塾という施設を使うにあたって発生する水道光熱費や通信費のことを指します。
テキスト費は、塾で使用する教材にかかる料金です。
教材は、学期ごとに更新される場合が多く、その都度請求されます。
模試代は、模擬試験を受ける際に発生します。
模試の受験は任意ですが、成績確認に必要なため、塾から推奨されることがあります。
そのため、多いところだと一か月に一回、模試の受験料を請求されるかもしれません。
長期休みには、夏期講習や冬期講習が始まります。
これらは、通常の授業費とは別に費用がかかります。
通常よりも料金が上がる可能性があるため、併せて確認しておきましょう。
コマ数によって単価が変わる
1週間に取るコマ数によって、授業料が変わるといった塾も中には存在します。
週1回受講するプランよりも週3回受講するプランのほうが、1コマ(1回あたりの授業)の単価が安くなるといった仕組みです。
このように、カリキュラムの組み方次第でお得になる塾もあるため、コマ数ごとの料金にも目を通しておくべきです。
自治体によっては塾費用の助成を受けられる
いくつかの自治体は、中学生の学習を支援する目的で助成を行っています。
例えば、文京区では、中学2年生または3年生の保護者を対象に、学習塾授業料等の学校外学習にかかる費用を助成が受けられます。
(詳細:文京区中学生学校外学習費用の助成)
詳細は、お住いの自治体の公式サイトをご参照ください。
まとめ
塾の費用を比較する際は、以下の点に注意しましょう。
- 中高一貫校生向けの塾の授業料は、集団塾と個別塾で異なる
- 授業料とは別途でお金がかかることが多い
- 自治体によっては援助を受けられる
これらの要素を、塾選びの参考にしてみてください。
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